Skip to main content.

2010年 12月 01日 水曜日

まるで分厚い百科事典のような第5次神戸市基本計画原案(案)が提出されたのは、今日1日の、総務財政委員会。企画調整局が議会側からの意見を求たのだが、これまた膨大な量があり… 先日の都市計画のマスタープラン同様、とてもブログで書ききれるようなもではない。

その内容は、大きく三つに分類される。

  1. 神戸づくりの指針

  2. 2015ビジョン

  3. 各区計画


山本朋廣局長からは、丁寧と言うよりも、それぞれの頭をはつったような説明があったのだが、それにも50分はかかった。

質疑に入ると、各議員から活発な意見が出されたが、一番多かったのは、これをどう市民に知らしめ、市民のモノにするかという点についてだった。都市計画は出すわ、行財政改革は出すわ、さらに今回は、企画調整局は出すわ、市民参画推進局は出すわ。まるっきり、各局の整合が取れておらず、まるで縦割り行政の最たる物。

もちろん、市民生活は多様化しているので、人間社会の営みを色々な面から捉えるのが大変なのは、分かる。例えば、暮らしの問題や安全の問題、教育の問題、健康の問題、仕事の問題 … と、多岐に渡る。その、それぞれの分野について、確かに計画は必要だろうが、各局の連携が取れていないのだ。

写真
そこで、先ず
「2015年の神戸市の人口をいくらと推定しているのか」
と聞いてみた。企画調整局が
「146万人としている」
と答えたそこで、すかさず
「しかし、都市計画のマスタープランでは150万人としている。4万人くらいの差と思うだろうが、かつて170万人を人口目標として行政していた。例えば、上下水道、廃棄物、市街化区域の設定等、コストのかかるハードの部分に対する方針であるとか、基本的な事が説明されず、何でも書いてあるが、市全体で共有する数字を知らしめて、施策を出して欲しい」
と再質問。

長い議員生活の中で、人口を伸ばすのは夢だった。議会も当局も、5大都市の誇りを保つため頑張ってきた。人口で札幌に抜かれたときには、ガッカリした。しかし現在、京都市が減少して札幌市と入れ替わり、神戸市はかろうじて5大都市の中に残っている。

ところが、残念な事に、「神戸市は、2015年に146万人位になります」とすらも、言わない。公明党の議員が
「人口問題でなぜ方向を示さないのか。減少するが、内部を充実させるとか、何が原因なのかまず説明すべきだ」
と、補って指摘してくれた。ありがたかった。私も、人口が多いだけが良いと思っているわけではない。狙いは「その代わりにこうします」といった、何かこう、意欲の感じられるところが欲しく、それを引き出すところにあったのだ。


方や、行財政局からは「神戸市行財政改革2015年」が出され、「このままでは、2015年には一般会計において611億円の収支不足になる」のが明らかになった。行政にも、待ったなし、最大の努力が必要なのである。