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2010年 10月 26日 火曜日

木枯らし一号が吹きすさんでいる今日午前10時からの本会議で、この件について、やむを得なかった事として起立採決に立ったが、区民の皆様に申し訳なく… この場を借りて経緯を説明申し上げる。

昨10月25日午後4時に、東灘区議員団会議が開かれた。議題は、市民・区民に発表していた東灘区図書館の建設が『平成24年度』から『平成25年度夏』と約一年半も、財団法人住吉学園の都合で遅れる事について。

教育委員会は、事の顛末を
「住吉学園が旧区役所跡地に建てる高層マンションとともに図書館を建設し、その図書館を神戸市が買収する契約になっていたが、住吉学園側の建設が遅れることになったので、共に図書館建設も遅れることになった。
理由は、リーマンショックのため、経済不安となったため住吉学園がデベロッパーの選択に時間がかかったこと。またアスベストが目視範囲外の天井裏などからも発見され、時間がかかったためである。
議会で決定した後、市民・区民にお知らせする。皆がそれぞれの分野で全力を尽くしたのだが、やむを得なかった。これからは、市民・区民にとってより良い図書館を建設するよう、頑張ります」
と説明した。

私は、

  1. 市長や区長、そして議員の私達も公約に市民・区民に完成時期について、色々なところで発表している。その事の重さ、市民・区民との約束を違える事についてどう思うか

  2. 当然プロとして住吉学園と契約する時、不況問題とか、アスベストの問題は予想するべきで、時間の余裕を見ていた事であろうし、見るべきだと思うがどうだったか


と質した。

私の質問に対しての担当部長の態度は、いただけないものだった。なんと、薄笑いを浮かべながら
「住吉学園さんをはじめ、私達も一生懸命やってきました。アスベストもサンプル調査もできなかった。やむを得ない事だった」
と、同じ答弁を繰り返したのだ。

私はあきれてしまった…一年半も遅れる事が市民・区民に対して申し訳ない。約束を違える事に対し「私の反省点はここですから。二度と遅れる事はさせません」との責任感を全く感じなかった

そこで、私は
「あなたはこの件で、市民・区民に申し訳ないと思っていないのか。私は議員として反省している。当局が住吉学園と契約する段階で、市民のためにもっと突っ込んで聞いておくべきだったと思っている。これが民間なら、一年半も遅れるならば賠償問題になるはずだ。どんな契約をしていたのか。さらに、議会の決議後に市民に説明するのは、順序が逆ではないか。このような件については、先に市民に発表して、議会に諮るべきなのでないか」
と、再度質した。

担当部長は、また薄笑いを浮かべて「みんな各分野において全力を尽くしてまいりました。私はやむを得なかったと思います。こうなりました上により良い図書館をつくる事に全力を尽くす覚悟です」との同じ答弁を繰り返すばかり。
「私は表現が不定していますので、議会決定の前後につきましてはどちらが良いのか…」
と言葉を濁し、「自分の責任である」との反省や、市民・区民へのお詫びの言葉は一言も無かったのだ。

やむを得ず… [明日へ続く] ─ 10月26日午前6時15分 記

イメージ
▲ 着工が遅れている東灘区の図書館予定現地