「自民党はここ5年~10年は野党なので、ひたすら耐えることが大切」と力説するその言葉を聞いて、ブログ用の写真撮影に来て下さったボランティアのAさんが「これは本当ですか」と聞く。「ああ、そうだよ」と答えたが、この講師には分かっていないところがあった。
「民主党が野党にあっても40年間支えた日教組、労働組合がいた。今の自民党は、いない」と言う。私は「もしいるとするなら、我々地方議員だ。そのことを分かっているのは小沢一郎で、彼の狙いは、地方議会の自民党を野党にすること。そのためには、首長を民主単独推薦すること。かなり高度な戦略を立てている。さすがは、元自民党と言わざるを得ない。現在、兵庫県議会では、自民党は与党で安心しているが、次の県知事は、小沢氏が元気なら民主党になる可能性もある。その時どうするか……まだまだ先の話だが、大切な県政が変わらないように、注意をしておきたいものだ」と話しかけてみたかったが、質疑応答などの時間は、残念ながらなかった。
▲厳しい質問が飛び交う
もう一つ特筆しておきたいのは、あの矢田神戸市長が姿を見せたこと。「自民党の皆さんに不快な思いをさせましたこと、申し訳なく思います」と陳謝し、「私の政策は、以前と何も変わっていない」と強調していた。これは、以前の矢田市政を支えた自・公・民体制と変わっていないことを言明したのだと解釈した。つまり、これからも自・公・民体制でいくとの意味である。
思えば前にもブログで書いたように、「矢田市長は民主が強くなれば、自・公を捨てて民主鞍替え、良いとこ取りをするそんな市長をいつまでも自民党は推すのか?」「逃げた女を負うな!」「違う候補者を出すべき!」といった批判が、我々に集中した。中には、立候補の意志を示す県議も出てくるなど、自民党市会議員も苦しい立場にあって、まさに"韓信の股くぐり"をしてきたのだった。
▲多くを胸に抱き、万歳三唱
しかし、自民党との関係を修復するのに、平野昌司氏は相当に気を配った。ここではその内容は書けないが、矢田市長が来賓として招待されたこと、またそれを正式に受けた事実は、市民生活と今後の市政運営において、大きな安定感を得ることになる。もちろん、我々は政策については是々非々でいく。党略でなく、政策が市民のためになっているかが重要である。最後に私が、今夏の参議院選挙への決意や政権奪回の誓いを胸に壇上に立ち、万歳を三唱して締めくくった。