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2010年 02月 28日 日曜日

言いにくいことをズバズバと口にされた千葉科学大学薬学部教授の講義があったのは、自民党が野党になって例年に比べ少し人数の減った昨日の「自由民主党県連大会に代わる総務会」。減ったといえども意気盛んなメンバーの集う県農業共済会館で… 午後2時、私は県連副会長としてひな壇の中央席に座っていた。

「自民党はここ5年~10年は野党なので、ひたすら耐えることが大切」と力説するその言葉を聞いて、ブログ用の写真撮影に来て下さったボランティアのAさんが「これは本当ですか」と聞く。「ああ、そうだよ」と答えたが、この講師には分かっていないところがあった。

「民主党が野党にあっても40年間支えた日教組、労働組合がいた。今の自民党は、いない」と言う。私は「もしいるとするなら、我々地方議員だ。そのことを分かっているのは小沢一郎で、彼の狙いは、地方議会の自民党を野党にすること。そのためには、首長を民主単独推薦すること。かなり高度な戦略を立てている。さすがは、元自民党と言わざるを得ない。現在、兵庫県議会では、自民党は与党で安心しているが、次の県知事は、小沢氏が元気なら民主党になる可能性もある。その時どうするか……まだまだ先の話だが、大切な県政が変わらないように、注意をしておきたいものだ」と話しかけてみたかったが、質疑応答などの時間は、残念ながらなかった。


▲厳しい質問が飛び交う
講義に先立って行われた総務会では、まず、7月に行われる参議院選挙に自民党が勝利すること ─ この点において、民主党は小沢方針で2人区は2人の民主党候補者を立て、どちらか一人は確実に当選、あわよくば二人とも当選、若しくは他の政党の候補者を当選させて、自民党の議席を減らすことを狙っている。民主党候補の二人が競えば、比例票が増えるという狙いであり、民主党のための選挙しか考えていない戦略である。この分かり易い戦略を、我々は非難せず、正面から受けて立とうと、互いの意思を確かめた。

もう一つ特筆しておきたいのは、あの矢田神戸市長が姿を見せたこと。「自民党の皆さんに不快な思いをさせましたこと、申し訳なく思います」と陳謝し、「私の政策は、以前と何も変わっていない」と強調していた。これは、以前の矢田市政を支えた自・公・民体制と変わっていないことを言明したのだと解釈した。つまり、これからも自・公・民体制でいくとの意味である。

思えば前にもブログで書いたように、「矢田市長は民主が強くなれば、自・公を捨てて民主鞍替え、良いとこ取りをするそんな市長をいつまでも自民党は推すのか?」「逃げた女を負うな!」「違う候補者を出すべき!」といった批判が、我々に集中した。中には、立候補の意志を示す県議も出てくるなど、自民党市会議員も苦しい立場にあって、まさに"韓信の股くぐり"をしてきたのだった。


▲多くを胸に抱き、万歳三唱
しかし、私が信頼する自民党神戸市議団の当時の団長平野昌司氏も、視線は市民生活と神戸市の将来に向いている。矢田市政は悪くないと判断。民主党に行ったのは戦略であり、信頼関係は保持されているとして、怒る人々の説得に当たってきた。結果は、薄氷を踏む勝利とはいえ、当選。

しかし、自民党との関係を修復するのに、平野昌司氏は相当に気を配った。ここではその内容は書けないが、矢田市長が来賓として招待されたこと、またそれを正式に受けた事実は、市民生活と今後の市政運営において、大きな安定感を得ることになる。もちろん、我々は政策については是々非々でいく。党略でなく、政策が市民のためになっているかが重要である。最後に私が、今夏の参議院選挙への決意や政権奪回の誓いを胸に壇上に立ち、万歳を三唱して締めくくった。