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2010年 02月 26日 金曜日

引き続いての本会議で、今日も論戦が繰り広げられた。共産党が先ず質問に立ち、中小企業景気対策や敬老パスについて等重点9項目について、持ち時間の85分にわたって、分かり易く簡潔にまとめた良い質疑を繰り広げた。だが、そうは言っても、受入れることのできない考え方・視角であり…
私は賛成できない。

市の市民税・固定資産や家賃等の滞納者に対する徴収のやり方が、共産党そのものだ。血も涙もないとは言わないまでも、少々強引なところがある。


▲今日も論戦が繰り広げられた
実は、私にも悲しい思い出がある。滞納者の最後の頼みの生命保険まで押さえられて、離婚した方がおられた。家賃を滞納して、店舗を人前で写真撮影され、退去を求められた。私は市側の弁護士に会いに行き、「滞納者がバクチや投資に走ったのではない。朝から晩まで働き続け、娘婿まで借金を重ね、死の寸前にある」と訴えた。一定の理解をいただけたお陰で、今もご存命だ。良い弁護士だったが、市は、そんな弁護士はもう使わないらしい。

厳しくても、借金をしてでも支払っている立派な市民がいる以上、公平さから言えば納税することが先ず第一だろう。だが、滞納者が立ち上がれるように配慮し、命を絶つなどということがないようにするのも、大切である。かつて、私の友人も命を自ら絶った。家賃の滞納だけでなく、他の借金も重なってのことであるが、私の力では助けられなかった。彼は、最後まで明るく笑っていたが、なぜだか未だに分からない。何か良い方法はないだろうか。社会をささえる税収は、重要な基盤であり、担当者も行政行使人であるだけに、大変な苦労を背負って、嫌な役目を担っておられる。「政治がしっかりせねば」と、本会議場でつくづく思った。

次いで、自民党神戸。次期基本計画について、神戸港について等、重点7項目について80分にわたり真剣に論議した。続いて、住民投票☆市民の力が、地方財政のあり方や情報公開等について、重点6項目を40分で質疑した。

質疑者のある議員は、礼儀正しく謙虚で、主義主張は違っても好感を持っていたが、前回の本会議での思い上がった質問で、失望していた。ところが、今回は少し違っていた。同じことを議論しても、お互いに敬意を払えば、議論の中身が高度になってくると思う。今回、市長も感情的にならず、淡々と答えていた。

そこで思い出したのが、須磨区選出の、かつてのS議員。本会議で市政をこっぴどく批判すると、議場からヤジが飛び交い、にぎやかだった。しかし、彼に対して市長は決して感情的にならず、むしろ楽しく答弁していた。ある局長など「私はあの人の質問は、悪意を感じないのです」と語ったほど。まさに、プロの野党議員だった。彼が激しく批判した、六甲山をくり抜いた洞穴音楽堂の案は、ついに彼の主張通り立ち消えになった。恐らく、彼の主張によるのではなく、地盤の問題など他の理由でだったのだろうが、彼のユーモラスな質問も一役買ったかも知れない。

その後、新政会が30分およそ3点。新社会党が30分でおよそ2点について質疑。最後は、無所属が15分1点について質疑した。一人ながら、市民のために15分力一杯訴える真摯な態度に、拍手。