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2010年 02月 12日 金曜日

沖縄の普天間基地がグアムに移転するかも知れないと言われた、去る1月20日〜24日。グアムまで視察に行った。現在のグアム基地がどんな所なのか、また島民の意見を探ってみるための企画は、後援会の方々など… 総勢18人での旅となった。

到着後、観光地を一通り見てから、基地に向かった。実はグアムには4つの基地があり、我々が向かったのは、そのうちの一つ、アンダーセン基地。そこに普天間から、海兵隊ヘリ部隊、地上戦闘部隊や追撃砲部隊など、約9000人の兵士や関係者が移住するという。移転に伴って、日本政府は約3000億円以上の「思いやり予算」で援助することになっている。現状、日本政府が民主党になってゴタゴタしているのはご存じの通り。北沢防衛相も昨年12月9日に、現地を視察している。

グアム島の広さは淡路島とほぼ同じ。人口も約15万人と、淡路島の14万人とほぼ同じである。そこに約9000人の人口流入。グアム島にとって、経済的にかなりのプラスになるからと歓迎する空気もある。


▲赤く錆び付いた砲台の前に、日の丸と星条旗が並ぶ
しかし、島民の中には「いかに日本がお金を出すからと言って、基地をここにせよなんて厚かましい。我々は、日本人の命と安全を身を持って守っているのに」と訴える方もいる。立場が違うと、いろいろ言うことが違っている。私は島内を巡りながら、日本軍がかつてグアム島を2年半占領した当時のことを聞いた。赤く錆び付いた大砲と砲台に手を置き「ここまで日本軍は来ていたのか…。サイパンやグアム島の日本兵は、食料も弾薬もなく、玉砕したんだなぁ」と感慨をいだいて、一日目の視察を終えたのだった。[ 続く ]