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2010年 02月 10日 水曜日

元来選挙とは、風体や言葉使いは関係なく、人格と人格、政策と政策の戦いだと思っていた。が、選挙での投票を決定するのに、「メラビアンの法則」というのがあって、ズバリ見た目等の視覚情報が55%、口調や声等の聴覚情報が38%、話の内容等の言語情報が7%だと聞き… 愕然とした。

2月8日に京都で行われた、自由民主党の政令指定都市議会議員連盟の勉強会でのこと。選挙プランナーの三浦博史氏を講師に迎え「最新選挙必勝法」と題しての講義。私も、自分の選挙についてはあの手この手を知っているつもりだが、「何か他のことをつかめるかも」と思って聞き入った。


▲三浦氏から教えられることは多い
三浦氏が講演された中でも良く調査されているなと思ったのは、選挙方式の違い。市会議員等の地方選挙を地上戦に、衆院選挙を空中戦に例え、我々地方議員の選挙は、各町のあらゆる道に入り、活動をする、まさに足で稼ぐ選挙。衆院選挙は小選挙区になったとはいえ、まだまだ活動範囲が広く、空いているスペースを見つけては街頭演説をして、また次の場所を探す、戦闘機の空中戦のようだ。だが、その話の先には、足で稼ぐ我々地方議員の度肝を抜くヒントがあった。

それが、前述の「メラビアンの法則」の7-38-55のルール。言われてみれば失礼ながら「あの程度の人 ─ 何の政策も主義もなく、ただ相手に調子良く話を合わせている人」が当選している。情けなく思うが、仕方のないことかも知れない。ここ東灘区でも、思い当たる議員が何人かおられる。私も、自分の考える選挙方法を見直す良い機会である。三浦氏は「『選挙は外見・好感が93%』を忘れる」なと言う。

視覚情報の好感度を保つことが大切で、40歳を越えると、いつもニコニコしていることだそうだ。40歳以下がニコニコしていると、逆に軽く見えるという。そう言えば私は、いつも難しい顔をしているらしいから、大いに反省。これからは、いつもニコニコすることにしよう。

良い仕事をして、他の人にできない仕事をすれば、見る人は見ていると信じていた。が、どうやら仕事と投票は別物だと分かった。障害者のための福祉政策や教育問題、環境整備、空港事業、外国人の参政権問題等で苦労しなくても、蝶々のように人から人へ笑顔を振りまく ─ これが必勝法らしい。

インターネットの普及で、次の地方選挙までにネットでの選挙活動が合法的になるかも知れない。そうなると、選挙戦がこれまでと大きく変わってくる。集会がネット上でのそれになるのも、一つ。個別訪問が解禁になれば、今まで以上に歩くことが必要にもなる。ますます、視覚的なところに気をつけなければならなくなる。

だが、これもあくまでも一つの考え方。これまでの選挙方法と組み合わせて、より良い選挙態勢を築き上げなければ、と思ったのだった。