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2021年 06月 04日 金曜日

消費者自らが注意するのが最も重要なのだが、安心して頼める業者の提示が欲しかった。そこで、神戸市が受付センターを設けてくれた。だが… それについての市民への広報が難しかった。それが今回、良い方法を考えて下さった。正当な水道局からのお知らせと分かるよう「ご使用水量のお知らせ」に、「『神戸市からのお知らせ【重要】』悪質業者にご注意! 水道修繕受付センターへ 0120-976-194」と書かれたステッカーを添付配布するのである。

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我が家に帰ると玄関先にそれが届いていて、嬉しかった。神戸市水道局・建設局下水道部、そして消費生活センターは、よくやって下さった。

何人もの高齢者が悪質業者にかかって、パッキン修理2万9千円、水道の蛇口取り替え3万3千円等、法外な額を請求されたと言っては、私の事務所に相談に来られた。

調べてみると悪質業者は組織だっていて、コンビニ等の駐車場に待機して客のところへ行き、色々な書類にサインをさせ、必要のない余分な工事までして、合法的に仕上げていく。被害は、去る二月に弁護士による「悪質水道工事被害対策弁護団」が立ち上げられたほどの数にのぼる。

私がこの件を訴え始めたのは、11年くらい前だ。同志、西区の山下てんせい議員とともに、必ず社会問題化するから、市民を守るうえで水道局が手を打つべきであると、あらゆる委員会で訴えてきた。

神戸市の水道公認業者からなる管工事組合の方々は、元町商店街でビラをまいて訴える等して下さった。はじめは腰の重かった神戸市消費生活センターも、この1年半ほどは、警察とも連携して対策を重ねる等、市民を守るために努力を重ねてこられた。

だが、相談件数は令和元年には307件だったのが、令和2年には385件と、増加傾向にある。泣き寝入りする方も、少なくないだろう。悪質業者も、色々手を変えている。

この方法、北区の五島大亮議員も、担当の建設防災委員会委員長として、強力に後押しして下さった。この水道の件はもとより、あの手この手の詐欺がはびこる昨今。弱い立場にある方々を皆で守りたいものだと、つくづく思うのだった。