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2018年 08月 24日 曜日

私が、「私が議員になった年に誕生した、言わば兄弟のようなこのマンションを見守りたい。何より… ここの文教地区に住む人々はここで子育てし、人格を磨き、お互いに仲良く助け合っての暮らしを願っておられるのだから」とスピーチしたのは、住吉川の近く、東灘区西岡本4丁目の「パラシオ岡本」という立派なマンションでのこと。

新築当時は高級で憧れの的だったが、築後43年を経ても未だに風格を保ち、綺麗に管理されている。ところが、後から追いうちのような各種の法律ができ、既存不適格となってしまった。エレベーターの増設を住民が望んでも容積率不足で出来ないと、困った住民のお一人、宝宮さんからご相談をいただいた。

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建物は10階建てなのだが、2階からのエレベーター。2階までは階段で登らなければならず、その階段で転んだり、何回も途中で座って休憩する高齢者が多くなった。管理会社もいろいろと考えられて、リフト付きエレベーターを階段の手すりにつけるといったことを提案されたが、どれもうまく行かなかった。

私も調査したが、容積率がわずかに足らず、困難だった。このマンションが提出した小公園の返還や、隣地の甲南大学や水道局のわずかな土地の買収をお願いしたが、それらもNOだった。

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住宅都市局の建築安全課はひと月もの間、頭をひねって下さったが、それでも難しかった。そんなわけで、私も諦めかけていたある日、課長の山田さんから電話があった。もしかすると、上手くいく隙間があるかもと仰る。古い43年前の書類を見直して、隙間を発見。上手く行くようにされたのだ。

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高額の費用は大変だったが、当時の伊吹理事長が自分の事として頑張られた。何回も会議を持って検討され、将来のためにと、皆さんも頑張られた。かくて、本当に簡単なその地区、その地に相応しい、温かい手作りセレモニーが行われた。現理事長が心のこもったテープカットをされたのだが、私をその場に招いて下さった、その男心に私は感動した。

一方で、まだ課題も残っている。このエレベーターのために、エントランスの窓枠2枚のガラスが、消防の指導で外されたのだ。このため、人々は直接風を受ける。市幹部の人々には、是非現地を見て欲しい。本当にそれが、安全上必要なのだろうか。

法は守らねばならない。だが法は何のためにあるのか。これから北風にさらされてエレベーターを待つ高齢者のために、法の番人の消防署は何か知恵を出してくれただろうか。法を守りながら、高齢者の生活を守ろうと努力して下さった山田課長に、手を合わせた一日だった。
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