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2018年 08月 27日 曜日

住吉川に何らかの関わりがある善意の人々が結集した時、そこは… 心の住吉川となる ── それは、人々の様々な思いを抱く、清らかな流れだ。

神戸新聞に「天然アユ住吉川スイスイ ─ 遡上助ける魚道で中下流域に定着」という大きな記事が掲載されていたのは、深夜の台風に心配疲れだった、8月24日の朝。

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記事を見て、七年前を思いだしながら、河辺に立った
目に飛び込んできたその記事に、「良かったよかった」と早速、保存しようと切り抜いた。

思いおこせば、七年前。地元に生まれ住吉川で遊んだ、住吉宮町の高橋勝則さんと魚崎北町の竹綱晶弘さんのお二人が、私に「この頃、住吉川にうなぎがいますが、住吉川に段差が出来て、遡上ができない。そこで、魚道をつくってあげたい」と訴えて来られたのだった。早速見に行くと、魚道は途中まで来ているが、完成していなかった。

二人とも魚釣りが好き、生物が好きで、完成させるために仲間を集め、署名活動を開始された。ところが、住吉川を巡っては様々な善意のボランティアグループがあり、少なからず風当りも強かった。

それでも彼等は、昔遊んだガキ仲間はもとより、一般の人々にも広く呼び掛け、千人を超える方々の署名を集めた。その時、勇気を下さったのが、その当時「清流の会」の会長で、魚崎町防災福祉コミュニティの会長でもあった室谷弘文さんだった。

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室谷会長は、二人に仰った。「いい事をするのに、縄張りは無い。皆でやったらいい。まして、住吉川で育った者こそ、誰よりも住吉川が好きなのだから」と。二人は頑張って、市と県に陳情書を添えて署名を提出したのだ。

かくて、「小わざ魚道」が出来上がり、記事には今や天然アユが定着し、一万六千匹が泳ぐ、と活字が踊ったのだった。

私は、24日の記事の事を、高橋さんに電話した。彼は「良かったよかった。家内と子供が、喜んでくれる。新聞買うわ!!」と喜び、竹綱さんも同様に喜んで、「今、住吉川では色んな種類の生き物が増えているのです。きれいな水にだけ棲む、手長エビもいるのですよ」と、声を弾ませていた。

今年は集中豪雨や台風にも耐え、住民を守ってくれた。皆で、「住吉川と、そこに棲む生物と供にある家族」…広義の「地球家族」の一部、としたいものである。
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遡上を妨げない、自然に近づける工夫

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魚道

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より自然が豊かになった住吉川