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2016年 05月 27日 金曜日

事前に調べるうちに、ドイツの凄さが理解できていった私が日独友好神戸市会議員連盟の一員としてドイツのハンブルク市に調査に行ったのは… 去る5月17日〜22日のこと。総勢11名の立派な、組織的な議員団である。
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議員各自が、例えば医療産業についてはA議員、みなとについてはB議員というように、あらかじめ割り当てで、担当を決めていた。、私は、自ら希望して水素産業についてを担当した。

事前に勉強して、益々その重要性を確認した水素だが、自ら選択したのは、久元市長が「将来のエネルギー源として、20年〜30年以内に石油から水素エネルギーに転化する」として、川崎重工業と組んで世界に先駆け、水素エネルギー利用技術開発事業を推進し、水素ステーションの整備などに積極的に取り組もうとしていて、それに私も賛同しているからだ。

写真 説明する担当官
▲ 原子力からの完全脱却を強調
ドイツの電気エネルギーは風力発電が50%を含めており、世界で最高のクリーンエネルギー国家になっている。中でも、私達が行ったハンブルクがその先端を行っている。その電力には余力があり、すでにこれから、その余剰電力をどのような方面に役立てられるのか、を探る段階に入っている。

説明してくださった担当官は、日本の福島の原子力発電所の件を例に取り、原子力からの完全脱却を強調した。私も同感であったし、ドイツの、エネルギーを生むコストが高くても、地球環境に貢献する国家として、それを乗り越えようという国民性にも感動した。そこで、私は…

  1. 日本の燃料電池自動車の導入目標は、2030年でガソリン車を追い抜くとしているが、ドイツのロードマップを教えて欲しい。又、日本では、例えばトヨタのMIRAIが1,100万円であるが、政府から補助金が200万円出る、水素ステーションについては建設費の50%が補助される。これらについて、ドイツではどうか。

  2. 水素エネルギーのコストを、どのように考えているのか。

  3. 余剰電力の利用については、どのようにしているのか。

  4. 神戸には、世界に誇る川崎重工業という大企業があり、その会社は水素の製造・輸送・貯蓄及び利用全般について研究開発を行っており、将来、人類に役立って行こうとしている。特に、世界初の液化水素運搬船の建造に注目すべきであると思うのだが、これらについて、神戸市と一緒に水素エネルギーというくくりの中で、水素エネルギー開発都市として提携し、御市と共に、世界の都市に呼び掛けてはどうか


と、4つの質問をした。
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これらの質問の深意には、説明する担当官が話しの中で、「風力発電に対しては素晴らしい開発をして、完成品に近いが、水素についてはこれからで、日本より3歩位先を行っている程度だ。例えば補助金制度も丁度昨日国会で決議された」と語られたのが下敷きになっている。補助金は一台につき30万円程度であるとも語ってくださった。

いろいろなやり取りがあったものの、詳しくは、改めてレポートしたい。提携については大変前向きで、エネルギー関連の本部に必ず報告し、検討すると回答してくださった。成就すれば、日独で初めての水素エネルギー開発協定が結ばれると、期待を抱いたのだった。
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▲ 先頃来神されていた、初代ハンブルグ桜の女王を囲んで。灘の酒のPRも、怠りなく…