Skip to main content.

2015年 05月 15日 金曜日

これは本当に大切な、政令指定都市の運命にかかわる戦いである ─ これとは、言うまでもない、大阪都構想のことだ。私は先日本ブログで予告していたように… 大阪都構想に反対するべく、平野昌司議員、山下てんせい議員と三人で5月14日、大阪市で自民党兵庫県連の大型宣伝車に乗り込み、目抜き通りで反対を訴えた。

写真
先導して下さったのは、大阪市議の木下議員。まず始めに、大阪城の森ノ宮の駅前に行ったところ、同じく政令指定都市のさいたま市議会から、若い議員の方々が6人も来られていた。みんな、20〜30代と若い一期・二期の議員で、頼もしく力一杯だった。

地元山下議員が「大阪の住民投票は、全国の政令指定都市が注目している」と口火を切り、自由民主党政令指定都市議会議員連盟会長の平野昌司議員の演説が始まった。その間、他の議員は反対のためのビラをまいた。

平野議員は「政令指定都市の持つ権限を捨てて、何を考えているのか。橋下市長は、政党助成金約5億円を使ってPRをしている一方、地元の議員は自腹でやっている。こんな状況の中、全国の政令指定都市の議員が心配して、みんな自腹で大阪に集まっている。大阪のみなさん、橋下市長に騙されてはならない」と力説。反応も良く、人々は確実に足を止めてくださる。


写真
続いてマイクを握った私は、「政令指定都市は日本のエンジンであり、多くの能力を備えている。その中でも、かつては日本の五大都市として神戸市と共に国家のために尽くして来た大阪を今、解体しようとしているが、なんとバカな事をするのか。橋下市長は、二重行政を主に訴えるが、市民側はサービスの多様化の中で、うまくすみ分けている。政令指定都市を無くす事で、市民サービスは完全に低下する。解体するなら、大阪府を解体する方が正しい」と説いた。

山下議員は、「私は、元はみんなの党にいた」と切り出し、「大阪の市民の税金を大阪府の知事に委ねる。道路一本つくるのに、大阪府の許可がいる。まるで、逆行するようなことは止めるべきだ」と訴えてくださった。

チラシ
さいたまの若い議員さんがたも、それぞれの立場で訴えられた。みなさん、心得ておられる。中でも、最も若い高子 景議員は、「私達の市は政令指定都市に憧れ、そのために三つの市を苦労して合併して、やっと政令指定都市になった。大阪市は100年近いため、その利点に気づいていない。なんと、もったいない事をするのですか」と、要となるところを上手に指摘しておられた。

同じさいたま市議で、かつてJリーグ ガンバ大阪でプレーした選手だった都築龍太議員は、「久しぶりに大阪に来たが、こんなに発展しているのは、政令指定都市であるからです」と力説。

国から駆けつけた、自由民主党組織運動本部長の田中和徳衆議院議員も、「今、東京都の区議会議員は私に対して、東京の区が政令指定都市になれるのでしょうかと相談に来ている。それ程政令指定都市とは大切なものである。又、かつてのヒトラーは、住民投票を利用した事を忘れないで欲しい」と訴えられた。

写真
ほうぼうで街頭宣伝しながらビラをまき、最後は大阪駅前の二か所。途中、金切り声で応戦する賛成派運動員が我々に向かって「嘘つき、無能集団の共産党と同じ街宣車に乗っている自民党のバカ者の言う事を聞くな」とアジられたが、地元の木下議員は「世の中、いろいろな人がいます。みなさん、よく考えて判断して下さい」と冷静そのものの、大人の対応。かくて、朝から始め、終わったのは夜の7時。手応えはあった。

投票は、明後日…17日に迫った。この戦いの結果がどうあれ、そうならないように祈ってはいるものの、後のち、今回の公明党の行動は大きな問題になると思っている。帰路、大阪のほうに向かって、大阪が立派な文化を生んだように、今日なお、大阪の皆さんが賢い人々であるよう祈り、手を合わせたのだった。「大阪の市民のみなさん、どうか賢い判断をして下さい」と…
写真