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2015年 05月 15日 金曜日

まだ人類は、平和になる術を持っていない ─ 悲しいが、これが現実である。どうすれば無法国家を無くせるのかと… 議論したのは、多忙だった5月10日。好天に恵まれ、青葉が風に揺れピカピカ光り、気持ちの良かった日曜日のことだ。

それは、駆け回った行事の中でも、とりわけ大きかった、住吉の赤塚山忠魂碑前で午前10時から盛大に行われた、住吉地区の平成27年度戦没者慰霊祭。出席案内を頂いたのは、実に30年ぶりだ。

主催は、一般財団法人住吉学園。住吉村から出陣して戦死された多くの人々 ─ 日清日露、太平洋戦争を通じて亡くなった方々の御霊を祀る忠魂碑に、御遺族を招待しての大掛かりなものだ。

挨拶に立たれた中島愼賀理事長は「昔から続いている行事だが、一時、進駐軍の指示で中断させられたこともあった。しかし、今年は戦後70年。戦争の悲惨さを風化させてはならないと思い、この70年の節目に、盛大に催した」と述べられた。

続いて、遺族会の代表の方が「戦争をしてはいけないと、何回も戦争反対を訴えた。集団的自衛権は戦争に巻き込まれる」と述べ、ご自分を戦争の語り部だと仰った。少なくとも、私と年齢は変わらない方とお見受けした。私も遺族の1人であり、戦争には絶対反対であり、日本は戦争をしてはならないと真から思っている。

隣にいたある議員に、「戦争は日本人全員が反対だけど、今、イスラム国によって殺され凌辱されている婦人や子供達を誰が助けるのか。アメリカが世界の警察国でなくなり、国連が機能していない。どの国も、自国だけ良ければいいと考えている。今、国連軍が組織されて世界の軍隊がなくなるなら、私は国連軍に加入する」と言うと、その議員も「私も真っ先に行く」と答えてくえた。もっとも、二人合わせて150才の兵であり、戦争も知らない。こんな兵は、役に立たないだろう。

それにしても、住吉学園は以前、一部の議員だけ招待していたのだが、今回、すべての議員に開放されたのは素晴らしい。住吉学園の今後が楽しみになった。
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