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2010年 08月 22日 日曜日

あちらこちらの盆踊り・夏祭りを、昨日だけで6ヶ所もはしご。いずこも、お世話されている自治会の方々の苦労は大変だろうが、こうした祭が子供達にとっては… 大きな思い出になる。

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▲ 続いて欲しい努力。そちらこそご苦労様。
途中、野寄公園で東灘消防署の署員が3人制服のまま、各会場を見回っているのに出くわした。大きな声で「ご苦労様です」と、威勢がいい。聞けば、今年から巡回することにしたという。何のため、などとは聞かなかったけれど、彼らの明るさから勝手に想像すると、確かに大衆の前に姿を見せれば市民の防災意識向上にもつながるだろうし、万が一、会場内で火の消し忘れなどがあって気付いてくれれば、ありがたい。

日本人には、消防官に対する敬意が少なすぎるように、常々思う。わずか3年間とはいえ、アメリカで生活した時に感じたのが、アメリカ人の消防官に対する深い尊敬。”消防一家”と言う言葉があるが、三代に渡って消防官であることを誇りとしている人が多い。それを痛切に感じたのが、例のニューヨークのワールドトレードセンターテロ。アメリカ全土から、消防官OB達が黙って、納屋から制服とヘルメットを出して救援に駆けつけた。ニューヨーク市民は、それを拍手と涙で迎えたのだ。

半年後に現地を訪れて、私は、アメリカが本気で怒っていることと、アメリカ人の消防官に対する思いを感じ取った。街のショップには、当時のジョージ・ブッシュ大統領・ルドルフ・ジュリアーニ市長とともに消防署署長が一緒に、三人で写った写真が売られていて、思わず買ってしまった。今も、事務所に飾ってある。

今回、こうして消防官が制服で会場を回るのは、子供達の教育上も、消防を身近に感じられるいい機会だ。少なくとも、署長が私服でひな壇に座っているよりは遙かに、効果があるだろう。良いことをはじめてくれたと思う。残る課題は、継続。続けることで本物の効果が上がり、実って行くのだけれど…今は、そっと見守るとしよう。