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2010年 03月 16日 火曜日

東灘区計画にかかる提言について、東灘区役所で区長・副区長・東部建設事務所長等、区役所幹部職員約23名と、東灘区選出の市会議員2名欠席で9名が集った会議が、昨日開かれた。

当局から…
「東灘区の魅力や特色を活かしたまちづくり、歴史的な史跡や灘の酒文化等、誇れるものが身近にある。大学や美術館が立地する"文教のまち"であり、ホテルもあり食品産業の集積する等の魅力があるまちである。住み易い住宅地になるためにどうするか」
について、中間報告的なまとめのため、約30分の説明を、唖然としながら受けた。


▲提言書に呆れかえる
先ず、ある議員が「これ一体何なんですか? なにをしたいのですか?」と質問。さらに他の議員からも「どこの区にでもある美しい言葉を並べただけ。なにをしたいのか?」。「区役所は、東灘区をどんな町にしたいのか分からない」「これでは、皆の当たり障りのない言葉の集約にすぎない」「時間と税金のムダ」「ふるさと都市とは何の意味」と、苦言が相次いだ。

さらに、ある議員は「この提言書は、東京の世田谷区に持っていっても通用しますね」。またある議員は「東灘区は生活者の町で、その生活者のためにどんな政策をするのか見えてこない」。ただ一人、某議員だけが、「区役所に言っても、権限も無いし、予算も少ないので仕方ないよ」と発言したが、他の議員は、相当厳しかった。

私は
「区長は議員団に対し、東灘区をどんな町にするか、徹夜してでも議論しようと仰ったことがある。そんな申し入れがあれば、心ある議員と、2日でも3日でも議論する。こんな美辞麗句を並べた提言書を作って、どうするのか。例えば、今課長が語った文章は、30年間変わっていない。この30年で、東灘区は大いに変わった、多子高齢化になり、スイーツの店が増え、食文化が進んでいる。どこの良い部分を東灘区の特色として伸ばそうとしているのか?子育てでは神戸一の安全な区にするとか、花と緑では関西一にするといったような夢が、全くない」
と言ったのだが、それは、常々言っているように、区役所を取り巻く一部の人々で作業してはいけない事柄だからである。

公正な選挙という手続きで選出された議員を無視して提言書を作ろうとする習慣が、こうして議員の反論になっている。ある議員は「こんな提言書に議員が了承したと思われたくないので、議員の名を伏せて、今日の発言をインターネットに載せて発表して欲しい」とまで発言した。

最後に私は、「東灘区のある地区で、福祉センターを県の予算で建てたからといって、そのお披露目に市会議員を呼ばないそうだが、そのことを胸に留めておく」と発言した。区の施設のお披露目なのに、区民を代表する区選出の市会議員を呼ばないなんて…。帰路、ある議員が「安井先生、よく言って下さった。県は何を考えているのでしょうね? こうなれば、市の行事に県会議員は呼ばなくていいですね」。「そう言う理屈になるでしょうね」と返答したが、さて、これを読まれた皆さんは、どう思われるだろうか。