▲11月4日の施設見学会
「単に財政上の問題を重視して見るのではなく、国家の威信にかけて競っていく科学分野には、もっと違った見方もあり、なにより凍結によってその分野の人材が逸散する事を恐れる」と発言した事は、以前にも書いた。
我々は市長を励まし、上京してもっと訴えるべきと言ってきた。その結果… 市長と知事がスクラムを組んで、上京し関係各方面に訴えて回った。素晴らしいフットワークに敬意を表したい。
25日の夕刊によれば、ノーベル賞受賞者の野依良治さんが自民党文部科学部会等の合同会議に講師として出席され、
「先進各国がオリンピックと同じように、国の威信をかけてスパコンの開発にしのぎを削っている。いったん凍結すれば、瞬く間に他国に追い抜かれる」、「凍結を主張する方々は、将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのか」と痛烈な批判を展開されたそうだ。私は、各方面にこの記事を送った。まさにその通りである。この発言の場所が自民党の内部ではなく、もっと公の場ならなお良かった。なぜなら、自民党潰しを考える民主党議員が、自民党と言うだけで反発する可能性があると思われるからだ。
実は、後援会の行事で約100人でスーパーコンピューター視察見学会をした時、説明を受けて、みなさん感動しておられた。その中のお一人方は、スーパーコンピューターが凍結された報道を見て、怒りの速達を下さった。その中に切々と
「神戸の現状を思う心から(言って)、愛する神戸のために、スーパーコンピューターは絶対に必要な都市装置である」と訴えられていた。なんと、その方が神戸市の現職員さんだったとは知らなかった。奥様が兵庫高校で私の後輩だったので、支援して下さっていたのだ。その方は別に役職を望まず、淡々と家族を大切にされている。夫婦がしっかりと結ばれておられる、幸せなご一家である。
ノーベル賞学者や市長、知事の言葉も重要であるが、こんなもの言わぬ人々が怒っている事に、この件の大切さがあると思い知り、私なりの訴えをしていきたいと思った。
▲総務財政委員会での一コマ