▲あれこれと、質問
一方、景観条例は、人口36万9000人で観光文化都市を目指しているだけに、美観について大変重要視されており、立派なものだった。
例えば、平成20年に屋外広告物実態調査を実施した結果、未申請の物件が全体の60%あると分かった。その60%の内、40%が基準に不適合だったそうで、条例で、屋外広告物は原則許可制とした。さらに、地域に応じて広告物の種類や大きさの基準を決めた。建築物等の色についても色彩誘導していて、色見本を作り、それぞれの色でもドギツイ色とか、派手すぎる色などを区別し、基準値と推奨値に分け、最低ラインを基準値までとした。要するに、山並みや自然、背景から浮いて出てはダメという事。かなり厳しい規制が敷かれている。
▲問題のホテルのネオン
- 建築物の色彩基準の導入
- 適合しない場合の勧告や変更命令の規定
- 罰則の新設
- 建築完了時の届け出の義務化
等、相当な規制努力を重ねてこられただけに、確かに美しいところも多い。が、私が「この会議室から見えるあの焼酎の屋上の看板と、ホテルの広告は合法的ですか」と尋ねると「ハイ」というご返事。さぁて、はたしてどうだろう。
夜は大淀川地区重点景観形成地区のホテルに泊まったが、部屋からはホテルの浮き出た巨大ネオンが光っていた。まぁ、どこの都市も色々と事情もあるだろうから、仕方がない、か…。規制するまでは良いが、それをどう実行するか ─ 行政力の問題もある。神戸で、こうした事例をどう学び、どう生かしていくか。難しい事だ。
▲新型車両に緑のトンネル
ただ、緑の多い線にしては列車が近代化し過ぎていた。食事もできないし、飲料水も置いていないのが、ちょっとだけ、不満といえば不満。もう来る事もないかも知れない村を見ながら、もし、ここで一人住む事になったら、私は何をして暮らすんだろうかと思った。やはり、都会は良い。私は田舎には住めないと、はっきりと分かった。
村野委員長の計らいもあれこれ嬉しかった旅だが、税金で楽しんでいるように誤解されないよう念のため書いておくと、すべての議員が食事では自腹を切っているので、市民の皆さん、ご安心を。
では、この続きはまたの機会に…