▲桂南光さんの高座
▲岡本にお住まいとは知らず
高井美紀さんは岡本にご在住で、今回はボランティア。岡本には良い方が住んでおられる。高井美紀さんの前に座ってた私は思わず、お美しく上品な彼女の、キャリアからすれば落語のネタやオチをすべて知っていながら初めてのような笑顔で熱心に聞いておられる控えめさより、爽やかさを拝見していた。
かつて交友会が力を入れた事業に、岡本地区にあった文豪、谷崎潤一郎が最も愛した和・洋・中折衷の建物、 谷崎潤一郎旧邸・鎖瀾閣 の復活運動があった。震災で全壊してしまった鎖瀾閣を再建しようという 武庫川学園教授のたつみ都志教授 の呼び掛けに応じ、運動を展開した。交友会と、皆の力で岡本の梅林公園に再建をと十年来運動したが、失敗。広岡会長の心の痛みが伝わってきて、私も、心を痛めていた。
しかし、今回の催しの成功の裏に、彼の元気な姿を見て、うれしかった。彼と私達で、これからも岡本の文化を育て続けようという気になった。
私が甲南大学の学友会委員長していた頃、学生・教授・地元が一体となって、文教地区指定運動を起こした。岡本の阪急以北の文教地区指定は、全国で三番目に実現した。以来、阪急以北では、パチンコ・麻雀・ホテル・プール・待ち合いといった、かなりの業種の建物が建築禁止とされ、現在の環境が保たれている。これは、私の密かな誇りであり、政治家としての出発点。それだけに、今日は喜ばしい再出発の日となったのだった。