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2022年 11月 29日 火曜日

神戸を思い、神戸から世界を思い、神戸に世界の若者が集う ─ そんな国際的な催事がいつまでも神戸で続くよう祈ったのは… 去る26日のこと。神戸市内で11月20日 日曜日から26日 土曜日まで、一週間にわたって模擬国連世界大会が行われたのだ。日本側では、我が神戸市外国語大学がホスト役を務め、世界中に神戸をアピールして下さる機会となった。

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この「模擬国連(National Model United Nations = NMUN)」は、国際連合が全面的な支援を行なう唯一の大会で、毎年春にニューヨークの国連本部を用いて5,000人規模の大会が開催され、秋には世界各地の大学をホスト校として、世界大会を開催しているもの。日本で初めて開催されたのは2016(平成28)年11月で、神戸市外国語大学が勇敢にも、誘致しようと手を上げてくれた成果だった。

当時外郭団体委員会の委員であった私は、その意欲を強く支持し、応援すると発言。さらに神戸の市会議場を使用するべきであると主張した。外国語大学も、市会議場が国連本部の本会議場に似ている事もあって前向きに受け止め、様々な議論の末に、神戸ポートピアホテルと市の議場が模擬国連の会場と決まった。

つまり、神戸での今回の開催は、二度目。本来は令和2年度に開催予定だったのが、コロナ禍によって延期されたのだ。令和3年度のチェコでの開催予定は中止となり、今大会がポストコロナでの最初の大会だ。

最終日の26日には、市会議場にて経済社会理事会(ECOSOC)が開催された。11ヵ国331人の参加学生のうち63人が集結し、自国以外の39ヵ国の模擬大使として、実際の国連さながら討論や最終議決を行なった。神戸市会議長としてスピーチの場を与えて頂いた私は、心を込めて…
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「国連はまさに平和のために存在します。今回の模擬国連の全体テーマは『Promoting a Just Peace in the 21st century 21世紀に向けた社会正義を基盤とした平和の推進』です。しかし人類は、まだ戦争をなくす術を持っていません。この機会に、誰もが平和を願い、平和の価値を感じられるようにすると同時に、地球の環境を守る議論もして頂きたいと願っています。私たち神戸市会も、水素エネルギー開発を推進するべく、世界の都市をリードしていく覚悟をしています。
最後になりますが、模擬国連世界大会の神戸開催にご苦労頂きました大会関係者のみなさまに心より感謝申し上げるとともに、この神戸市本会議場での会議開催が、成功されますことをご祈念いたします」
と挨拶し、
「神戸での大会が、皆さんにとって素晴らしい想い出となりますように、そして、魅力あふれるこの神戸に再びお越しいただけることを願っております。ありがとうございました」
と謝辞で結んだ。

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唯一、難を上げれば、同時通訳の機器の不具合なのか、音声が途切れ途切れだった。次回は宜しくお願いしたい。尚、この大会にユニクロが協賛して下さったようで、記念のTシャツを頂戴したが、これは私の宝物だ。

私にとって、この経験は忘れがたい想い出になった。ともすれば、天皇陛下を迎えた時より感動したと言ったら畏れ多いだろうか。神戸市外国語大学の約220人の学生ボランティアの皆と、休みにも関わらず議場を開放してくれた議会事務局の方々。村井事務局長を始め、神谷課長や職員の方たちも出勤されていたし、市会議員も、坊池副議長を筆頭に共産・公明・自民の各党の多くの面々が傍聴されていて、素晴らしい仲間だと思った。