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2015年 03月 27日 金曜日

「いずれポートライナーが黒字になり、平成30年から35年までは、六甲ライナーは赤字となります」─ これは、当ブログで昨年9月12日に報告した、外郭団体についての特別委員会での当局の発表だ。六甲ライナーはポートライナーの赤字を補い、単独では… 黒字でも、会計上の合算であるが故に、値下げにつながるような決算にはならないのだ、という。

その神戸新交通株式会社が、平成29年から35年までかけて、順次新車両とする契約を川崎重工業と交わしたと、去る3月23日に公表した。全部で44台の車輌が7年をかけて順次、新しい車輌に変わって行く。新車両一台の価格は約1億1千万円、契約予定金額は税抜きで、合計46億9920万円だそうだ。

このため、現在は黒字の六甲ライナーは、赤字となる。だが、前述のブログでも記したように、委員会の質疑において車輌の更新に起因した値上げはしないのかと念を押し、答えは「値上げはしない」だった。当局は、「今後とも安全を第一にスムーズな運行を心がける」と言明しているが、私は、心がけに留まらず、長く積み上げて実績として頂けるよう、願っている。

新車輌は、船体をイメージさせるシルエットに、ガス燈のような緑青の色彩を基調とした塗装で、落ち着いた雰囲気となる予定だそうだ。アルミ合金製構体のワイドボディは、走行安定性及び乗り心地や保守性の向上が計られるのはもとより、ホームとの段差を縮小し、各車両に1箇所車いすスペースを設置するなど、バリアフリーにも配慮したという。

季節は梅から桜へ、東灘区の眺めが美しく、希望にふくらむ今日このごろ。この、21世紀を走る新車両のお目見えが、楽しみだ。
イメージ図