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2015年 03月 03日 火曜日

次回もやるなら、もっと神戸や京都の事も紹介し、告知広告する公平さを願う。神戸の医療クラスターは… アジア全域、いや、国際級である。まさに、関西全体が世界に向けて発信せねばならない。

それは、3月1日に大阪で開催された関西広域連合議会の全員協議会と本会議でのこと。前にも当ブログに書いた、民間主催の医療総合展「メディカルジャパン」について、その結果報告が行われたのだが、それによると、インテックス大阪において今年2月4日から6日まで3日間行われた同イベントは、出展社数723社に及び、来場者数は27,692名だったそうだ。

これに、関西広域連合もブースの出展をした。内容は関西のバイオの強みや、ポテンシャル、先進的、革新的取り組み、産学官連携の事例等。それぞれのテーマに沿って、映像やパネル、製品や試作品の実物展示により、わかりやすく紹介したというのだが、このブース出展に、2千5百49万円を出資した。

「何故出資するのか」と異議を訴える議員もいたが、私は、強力に賛成論を展開した。しかしその時、このイベントが大阪圏一人勝ちになる恐れがあると、厳しく指摘もした。それで、当局が主催者側と交渉し、理化学研究所、医薬基盤研究所、大型放射施設の三箇所などを訪問するツアーが行われた。私は、そうしたツアーが組まれたのを評価し、喜んだ。

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だが、今は本当にがっかりし、怒っている。ツアーの参加者は、わずか77名だった。これでは、ツアーの実施はまるで、私へのガス抜きである。一体、どのような方法でツアーを告知・広報したのか。神戸などの、医療産業は紹介されたのかなど、その件の詳細については、何の報告も無い。

メディカルジャパンについて、ただ1人質疑された維新の会の大阪府議の質問に、松井一郎大阪府知事は、「次回もさらに拡大し、今回の実績をふまえてやって行きたい」と答えていた。だが、私は不満である。これではまさに、大阪の1人勝ちで終わった催事であり、関西広域の名を借りた大阪の為のイベントである。

関西全体が世界に向けて発信せねばならない、その為に、井戸連合長がいつも主張する多様性を発揮するよう、考えて欲しいものだ。このままでは、決して良い方向に向かわないと言っておきたい ─ そう、本会議場の端で思っていたのだった。
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