/ | 退職者数 | 再就職者数 | 本市嘱託 | 外郭団体等 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
局長級 | 17 | 14 | 0 | 12 | 2 |
部長級 | 41 | 36 | 14 | 18 | 4 |
課長級 | 88 | 76 | 42 | 27 | 7 |
合計 | 146 | 126 | 56 | 57 | 13 |
私は、天下りが必ずしも悪いとは思っていない。退職者の中には、相当な能力やノウハウ、技術を持った人がかなりいるから、そうした人々が、引き続き市民サービスに十分、その役割を果たしてくださるならば、それはそれで良いことだと思うのだ。
定年が60歳とは若すぎるような気もする。部下思いで、豊かだった宮崎市長時代は、外郭団体を多く誕生させ、再就職の場を創ったが、今後どんどん減らしていく方針なので、大変な時代に入っていくことになる。外郭団体等、神戸市関係で活躍してもらっても、わずか3年間では働くにも腰掛け気分になってしまうので「それならば、一気にゼロにせよ」という声もあるが、はたして、それで正しいのだろういか…
退職者が行ける民間企業があるなり、退職者で会社を創立するなり、新神戸方式ができないものか。みんなの党や民主党の追求以来、『天下り』が悪とされてしまっているが、人の能力を使うことは国家として必要だし、すべてを悪とするのには、どうも同意できない。
日本の公務員の意識の中にも「退職=無職」という図式が長年の間にできているようだから、不安や寂しさだってあるだろう。アメリカでは、退職を第二の人生の出発点として楽しみにし、妻と新しい生活に入ろうとする人が多い。趣味に没頭する生活を送ったり、大学に戻って勉強をする人もおられるなど、たった一度の人生の、限られた時を有効に使おうとしている。最近では、日本人もやっとその傾向が出てきたが、まずは意識改革が必要だろう。
▲ 説明をうけながらも、思いが巡って…