自殺の定義とは… 外因死のうちの「その他及び負傷の外因死」「死亡者自身の故意の行為に基づく死亡で、手段・方法を問わない」こと。その死が今、ピークに達している。前回のピークは1986年。その前は1958年だから、20年周期でピークが来ているのだが、今回は最悪で、神戸では一日一人の割合。
▲シンポジウムでのディスカッション
年齢別の自殺の主な原因で、39歳まででは家庭問題・人間関係等が多数あるが、60代からはやはり孤立ある。地域別では、以前は大都市が多かったが、近年地方に移っているそうだ。自殺者のうち75%が、何らかの病院で医師と会っていたので、その医師が自殺の発信音を受けて、精神科の医師と連携して対応する必要がある。それも、バトンタッチではなく、チームとして連携しなくてはならない。
パネラーから「今回来ている議員さんにお伺いするが、自殺予防にどれだけの予算が組まれ、特に教育を通じてどう使われているのか」との問いがあった。私は
「今は分からないが、調べてみる。私は仕事上よく卒業式や卒園式に出席するが、校長や園長は交通事故やイジメについては注意するものの、自殺するな、命を捨てる前に相談してとか、自殺はいけない事だといったスピーチはしない。つまり、教育者も私も自殺について、学んでいないので、予算が有効に使われてはいないと思う」と答えた。
交通事故死の6倍にもなっている今、まさに自殺戦争である。すべての人々が、この問題を考えねばならない。そのスタートとして今回私がこの会議、講演で学んだことは、あまりに多く、重い。