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2010年 02月 16日 火曜日


▲交通局からの報告を受ける
交通局の勉強をしている中で、敬老パス有料化の結果が報告されたのは、平成22年度予算本会議が2月19日から始まるのに備えて行った、会派での勉強会でのこと。その中で… 満70歳以上でバスに乗って下さる方が、有料化以前は62,188人だったのに比べ、有料化後は39,4437人で、36.6%減。当局の当初予測15%〜16%減を大幅に上回った。


▲数字に驚いた
今後、議会でも強力な政策を立てて行かねばならない。そのため、市が出している35億円がどの様に配分されているか、またサービス面はどうか等、具体的に突詰めて行く ─ と、ここまではまぁ、普通。

ところが、予算概要の説明書の最下部にさらっと「財政健全化基準」とあり、資金不足額が記されている。見れば、そこには「あと4億円の資金不足」とあった。これ以上財政が悪化すれば、国から財政健全対象団体に指定される。その場合、市の交通局には、国からいろいろな行政指導が入る。バス路線や料金体制はもとより、人件費に至るまでまで介入される。民間企業でいう銀行管理と同じである。

これを恐れて、市長が敬老パスの有料化に踏み切ったのではないかと、私はふと疑った。同じように考えた議員も居て、二人で「表では、敬老パス体系維持をいいながら、実はこのことが理由だったのでは?」と質問した。課長では、そんなことは答えられない。

もし、我々の推測が当たっているのなら、市民にそのことをはっきりと伝えるべきだ。これ以上経営が悪化すると、国の指導下に入り、現在のように市民の要望で政策を作り上げようとする努力も、市民の声が市制に反映することも難しくなってしまう。従って、『経営を立て直すために敬老パス有料化をさせて欲しい』と表明した方がいい。

さらに、皆さんに「もっとバスに乗って、市バスを守って欲しい」と、現状を踏まえて訴えるべきだと主張した。勉強会での発言なのであまり意味は持たないのだが、市当局はかくも本音を隠して政策を作るのか。或いは、今回もまた私の邪推なのか…

東灘区のバス路線から5つのバスについて運行が減らされるのも、今回の予算審議に入っている。これも、つぶさに検討しなければと思っている。

バス運行削減(案)








系統起点経由終点現行(本)改正(本)差(本)備考
19阪神御影鴨子ヶ原阪神御影6963△6昼間時間帯削減
31JR甲南山手渦森台9670△261〜2本/時、20分間隔→30分間隔
34魚崎車庫前JR甲南山手駅4541△4昼間時間帯削減
35魚崎車庫前阪神御影南口魚崎車庫前4135△6昼間時間帯削減
38阪神御影渦森台171150△21昼間時間帯8〜15分間隔→15分間隔