▲交通局からの報告を受ける
▲数字に驚いた
ところが、予算概要の説明書の最下部にさらっと「財政健全化基準」とあり、資金不足額が記されている。見れば、そこには「あと4億円の資金不足」とあった。これ以上財政が悪化すれば、国から財政健全対象団体に指定される。その場合、市の交通局には、国からいろいろな行政指導が入る。バス路線や料金体制はもとより、人件費に至るまでまで介入される。民間企業でいう銀行管理と同じである。
これを恐れて、市長が敬老パスの有料化に踏み切ったのではないかと、私はふと疑った。同じように考えた議員も居て、二人で「表では、敬老パス体系維持をいいながら、実はこのことが理由だったのでは?」と質問した。課長では、そんなことは答えられない。
もし、我々の推測が当たっているのなら、市民にそのことをはっきりと伝えるべきだ。これ以上経営が悪化すると、国の指導下に入り、現在のように市民の要望で政策を作り上げようとする努力も、市民の声が市制に反映することも難しくなってしまう。従って、『経営を立て直すために敬老パス有料化をさせて欲しい』と表明した方がいい。
さらに、皆さんに「もっとバスに乗って、市バスを守って欲しい」と、現状を踏まえて訴えるべきだと主張した。勉強会での発言なのであまり意味は持たないのだが、市当局はかくも本音を隠して政策を作るのか。或いは、今回もまた私の邪推なのか…
東灘区のバス路線から5つのバスについて運行が減らされるのも、今回の予算審議に入っている。これも、つぶさに検討しなければと思っている。
バス運行削減(案)
系統 | 起点 | 経由 | 終点 | 現行(本) | 改正(本) | 差(本) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
19 | 阪神御影 | 鴨子ヶ原 | 阪神御影 | 69 | 63 | △6 | 昼間時間帯削減 |
31 | JR甲南山手 | — | 渦森台 | 96 | 70 | △26 | 1〜2本/時、20分間隔→30分間隔 |
34 | 魚崎車庫前 | — | JR甲南山手駅 | 45 | 41 | △4 | 昼間時間帯削減 |
35 | 魚崎車庫前 | 阪神御影南口 | 魚崎車庫前 | 41 | 35 | △6 | 昼間時間帯削減 |
38 | 阪神御影 | — | 渦森台 | 171 | 150 | △21 | 昼間時間帯8〜15分間隔→15分間隔 |