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2018年 01月 19日 金曜日

今はまだ、子供たちは気づかない。が、大人になってその事が分かる。それこそが大切なのだ。その事とは… 住之江地区の温かさと優しさが子供達に伝わる、慰霊祭の第二部。

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1・17の、朝。今年も朝5時46分の、東灘区住之江地区の慰霊祭に出席した。雨が降りしきる中、この地区の43名の犠牲者のご遺族の方々と、その死を悼んだ。

友人縁者の方々に加え、前回から、この日の為にテントを張り準備をされた、住吉住之江地区協議会の岩本 徹区長をはじめ、幹部の方々と青年会の面々が早朝から来て、お世話をされている。私は、朝5時10分に着いた。まだ外は真っ暗で、ローソクだけが慰霊碑を照らしていた。

私は、23年前を思い出した。近隣の若い方と約10名で、救援部隊をつくって活動をし続けた。何人の人々が、私の腕の中で亡くなられただろうか … 何人のご遺体を、運び出したか … 何人を、瓦礫や屋根の下敷きから救出したか ……。お互いに、名も知らない。が、しかし人として、当然の事をした。住之江の人々も又、懸命に救援活動をされたが、43名という多くの犠牲が出てしまったのだった。

各地で慰霊祭が行われているが、人々は何を思うのだろう。人それぞれ、様々であろう。私は、次に大震災があっても、一人の命も亡くさない町をつくろうと思う。住之江地区も「岩本区長になってから、このような慰霊祭をするようになった」と、河井さんが教えてくださった。

そして、10時から、子供達を招いての第二部が持たれたのだ。良い事だ。震災を知らない市民が、4割を超えた今、それは、何よりの防災教育だろう。良い区長だと、つくづくそう思ったのだった。
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