元々、2丁目の方々は丹精込めて綺麗な花壇にするなど、有効に管理運営しておられたのだが、あるトラブルのためにそうした利用が止ってから、かれこれ2年。そのため、現在ではゴミは散乱、雑草が生え、荒れ地のようになっている。
一方で、神戸市の正式な所有地になったことから、市では普通財産扱いになり、市の財源として、民間などに売却する話が浮上してきた。そのため、1丁目〜4丁目の自治会長から
「地元の了承なしに売却するのは困る。 再び、地区で市民のために有効利用できないか」という声が上がって、市に売却停止を申し入れていた。
市側もよく状況を把握していて、
「しばらくは売却せず、地域で有効利用ができ、また前回のようなトラブルが発生しないなら、利用して下されば…」という考えが提示された。どの様に運営するかについて、自治会長からは、
- 貸し農園にする
- 梅林にする
- アーモンドを植える
- 桜を植える
- 今まで通り花壇とする
等の案が出てきたが、
「管理を自治会に任されても、人材や時間的に自信がない」と、1丁目・3丁目・4丁目から発言。2丁目は、
「今まで20年間やってきた経験もあり、まだやれる人がいるが、聞いてみないと分からない」と言う。
▲所長が提案
「例えば、しばらくの間、神戸市が苦情処理を含んで全面管理運営し、市民から新しい提案なりがあれば対応していく、ということでは」との発言があり、1丁目〜4丁目の会長が了承した。
私は
「今まで2年間の中断があったが、20年間管理して下さった2丁目の実績を踏まえて、次の段階に進むときは考慮して欲しい。時として、永く管理する事により地域のボスになったり、周りから見たら独り占めしているように映って、トラブルになっている所もある。反対に、地域で喜ばれている所もある。すべて運営の仕方であるが、その辺りを頑張っていただきたい。今、深江南はいろいろな事で騒いでいるが、これをきっかけに、考えるようになり、行動していくようになって頂きたい。少し時間がかかるだろうが、よく話し合っていきましょう」とお話しした。
20年間管理して下さった2丁目に、地域として感謝する必要もある。今回売却されなかったのは、その実績があったればこそではないかと思っている。しかし、当局が心配するように、トラブルの種をまくのは、例え一時的にであっても避けておくほうが、地域として良いのではないかとも思った。2丁目の会長が強調するように、「次の段階に進むときは、20年の実績と今まで苦労して下さった方々の事を忘れず、十分考慮して欲しい」ものである。
当局にあっては、さらに研究し、まずどんな管理地にするかを早く提案し、協働の中、皆で喜んで利用できるようにして欲しい。いつの日か、トラブルなく地域で管理され続けることが叶うように、願ってやまない。