Skip to main content.

2016年 02月 09日 火曜日

普段は見られない、先生の心豊かなお姿を拝見した気がしたのは… 大阪リーガロイヤルホテルで開かれていた、耳鼻咽喉科の医師、西尾輝光先生の彩画展だ。

お誘いをうけて、足立ボランティアとお尋ねしたのは、1月27日。当日は先生もおられ、満面の笑みを浮かべてお迎え下さった。

一言で言うと、美しかった、とてもお上手で、展示されていた約50点のうち、半分ほどは有名な絵の模写だったが、その中にも独自性があり、オリジナルが暗いイメージの絵画にも、それを払拭する新しい世界が描かれていた。

作品を説明して下さった先生に「一番好きな絵は、どれですか」とお尋ねすると、一枚の絵を指さされた。それは、古代ギリシアの港湾都市エピダウロスで描かれた、海に浮かぶ小舟にそそぐ美しい光と穏やかな影のコントラストが、母に抱かれた子供のような安らぎを感じさせる、穏やかな絵だった。

「一体、いつ描かれているのですか」とお聞きしたら、「診察の合間とか、帰って一人で楽しみながら描いている」と笑われた。いつも、脇にはご自慢の、最愛の奥様がおられ、その奥様に薦められて、個展を開かれたのだそうだ。いい、御夫婦 … 私にとって、良い一日になった。
写真