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2016年 01月 29日 金曜日

外国人学校の諸問題にあっては、良くよく話をうかがって、その存続を守っていくようにしなくてはと… そう感じたのが、六甲アイランドにある外国人学校の一つ、ドイツ学院の件。

交渉が難航していたドイツ学院の拡張のために、敷地のさらなる賃借とその地代についてご依頼があったのは、昨年の春。それもなんと、朝鮮学校の校長を介してだった。

市との契約にある土地貸借目的は、当初、学校だけでなく、商業もできるようになっていた。そのため、隣地の福祉施設よりかなり高い値になっていたのだ。これについては、だから、担当のみなと総局が悪いのではない。

契約をしなおそうとしたものの、いろいろな理由で無理だった。そこで、次期の契約の時に見直すことになったのだが、その点で、外国人の方々が、本当に続けて市が契約をしてくれるのか、不安を抱いておいでだったのだ。そこで、その旨の書類を作成することになった。

私も市も、神戸の外国人の方々を大切にしたいし、六甲アイランドにドイツ学院があることが、六甲アイランドのステータスに繋がっているとも思う。出来るだけのことはしたいという気持ちで、この件の他にも、いろいろとお手伝い申し上げたのだが、それを、学院長のレーブベルツ・ゲルハルトさんやホワイト宏子さんを始め、関係者の皆さんが喜んで下さった。

この書類により、これから、ドイツ学院は相当長く六甲アイランドにあり続けられるし、彼の学院長の時代に、その礎を築いたことになる。

写真
▲ 学院長と手を取り合って
事が進んで、ゲルハルト学院長がわざわざ「市と契約を結ぶことになった」とご報告においで下さった。嬉しかった。市もよく協力されたし、ホワイト宏子さんも、本当によくやって下さった。ドイツ学院も決断が早く、将来への自信を持っておられたから出来たようなものだ。

神戸市には現在6法人による8校の外国人学校があるが、いずれも、なにがしかの問題を抱えておられるに違いないと推察する。

例えば、市の職員が「考えておきます」といったまま時間が経つと、それが、行政の仕組みも分からず、言葉もおぼつかない外国の方には「ダメ」なのだと受け止められる。だが、実は当局は、本当に検討している。しているものの、国との関係もあって、時間がかかるのだ。

丁寧にお話しをうかがって、外国人学校を守っていくことは、関係者やそこで学ぶ方々が神戸への愛着を抱かれることにつながり、やがては将来の神戸の発展にも通じる。いつかきっと実ると信じ、丁寧にやって行こう。