「今や社会の中心は高齢者で、高齢者は有能な人が多く、人材の宝庫であるのに、40年前に定年制を作って働く場を失ってしまった」と熱意に満ちた口調で語られた。
「今は平均寿命も延びているのに、定年が企業を守る手段になっている。この事を考え直すと共に、これからの高齢者が社会にどんな役割を果たすのか、考えねばならない」
▲井上さんと高齢者問題を語り合う
井上さんは、定年制を持たない会社を探して、定年制を持つ会社との比較をしようと考えておられる。いろいろな経過を経て、高齢者共和国でも作って楽しもうと語り合った。
最後に「なぜ本を書く気になられたのですか?」とお尋ねすると「震災で視野が広がったのと、人生に興味を持ったから」笑って答えてくださった。確かに、人生とは興味深いものだ。
公共事業に伴う「下請け」「孫請け」の悲惨な状況を訴えてきた団体の方もあった。この問題は、真剣に研究する事にした。
▲元社員の事も、真心で考えておられる
「ベル」を永年支えてきた社員のことだからと、わざわざ人事課長までお連れになった。零細企業の社長さんで、社員の身内の事にも気を使ってご相談にみえる方はまゝいらっしゃるが、東中会長のように自ら社員の方の為に出向いて下さると、人情がひときわ厚く感じられ、改めて敬愛の念を抱いた次第。
こんな暖かな会社が増えてきたら、産業もより強固になると思うが、契約社会になって人も物も使い捨て。議員も使い捨て…おっと、くわばら、くわばら…