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2015年 10月 16日 金曜日

今、私達は実験の真っ最中なのだと、お互いに自覚したいものだ ─ そう強く感じざるを得なかったのは… 関西広域連合議会の、第25回総務常任委員会だ。10月10日土曜日午前10時からのその委員会では、多方面にわたり、理事者側から報告があった。

計上されている広域産業振興費も報告の一つで、その内のプロモーション実施についても報告されたのだが、例のメディカルジャパンが今年度も計上されていた。

昨年度、この拠点が大阪で開催されるというので、私が「これでは大阪の一人勝ち」と指摘して、理事者側は神戸や京都等へ視察ツアーを組んで下さった。しかし、その効果は微少にとどまった。今回も又、同じ事をするという。

何故、神戸を第二会場と位置づけして、関西全体の底上げを計ろうとしないのか。あるいは、大阪周辺を使って関連のイベントを考えるといったことができないのだろうか。この面では、神戸は東洋一の医療クラスターを持ち国際的な評価を得ているではないか。

私は、そうした関西広域連合の理事者の皆さんの姿勢に、大いに疑問を抱いている。例えば、当日指摘申し上げたこと。石破 茂 地方創生担当大臣を招いて開かれる、関西圏域の将来展望シンポジウムのパンフレットがまかれている。私が、この場所は「何故、和歌山市で出来ないのか?」と聞くと、当日300名入る施設が各地に無かったのと、パネリストの方々が大阪でなければ行きづらいからだそうだ。「そうですか」としか言えないが、こんな事が続くようなら、大阪と各地の間にひびが入る事態に陥って行きかねない。

大阪と神戸に大人と子供の差がある以上、ある程度は仕方が無いものの、各議員は各地方を代表して出ているのだ。決して利益誘導に来ているのではないとはいえ、各地区の住民が関西広域連合会を意識するのが大切で、新聞の片隅に出る程度では、関西広域連合会の将来が心配である。

私たちは今、広域連合で広域行政を司る連合体の実験に携わっているのである。実りある実績を踏まえて未来へ受け継いで行けるよう、ぜひ、私が高く評価している政策形成能力研修で、議論して欲しいと願っている。
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