会議は、まず井戸敏三連合長が冒頭、「奈良県が関西広域連合に加入する事になった。これにより全関西が揃う事ができた」と報じ、「ついては関西の総力を結集し、『地方創生』のモデルを発信しなければならない」と強調されて始まった。
本会議が進むうちに、ある議員の原発の再稼働についての質疑があり、井戸連合長他、橋下市長や久元市長が答弁を求められた。
この議論の中で、関西電力の話になると、橋下大阪市長が、
「そもそも、自治体が株を持つ事がおかしい。大阪市は売却を議会に提案しているが、大阪議会の議員が先見性が無いので、売る事ができない」と、大阪の市会議員を批判した。
先見性が無いとは、言い過ぎだろう。私は、自分の思うままにならないから先見性が無いというのは、市長の思い上がりで、大阪市会を私物視していると思った。よっぽど議事進行で議会を止めて論戦を挑もうと思ったが、批判されたのは大阪で、我々ではないと冷静になって、とどまった。
大阪の自民党の市会議員に、「何故、抗議しないのか」と尋ねると、「彼はいつもの事で、もっとひどい事を言うのです。反論するとさらにエスカレートする ─ それをメディアがいい所取りして、橋下市長のPRに使うので、言わせておく戦法です」という。
なるほど、それもあるか。だが、私なら黙っていない。そこに久元神戸市長が「御苦労さまです」と来て下さった。この件を言うと、「まぁ、橋下さんはそれが売りですから」と、サラッと流す。それでいい。彼は、議会を理解している。議会とケンカするのではなく、真剣に自治体が株を持つ意味を議論するだろう。
「言わせておきますよ」、か…。そんな風に言われたくは、ないものである。