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2015年 09月 01日 火曜日

働いて下さっている方々は素晴らしいが、危機管理や救済システムは考えていないのではないか ─ そう感じたのは… 私の市民健診の日、8月27日のことだ。

私は毎回、公益財団法人兵庫県予防医学協会(神戸市)の対応を褒めている。今回も、市民対応については本当に親切で、熟練された方々が、「次は5番です」と知らせて下さると、手を上げた5番の方が笑顔で迎えられるといった具合で、恐らく、世界一のシステムが出来ていると思っている。

しかし今回、私は特定健康診査受診券を持参しなかった為に、受診出来なかった。対応した方も申し訳なさそうに、大腸がんの検診だけは受けさせて下さった。「受診券が無ければもう一度、神戸市から取り直して下さい」という。その場で重ねて「出来ませんか」と聞くと、「出来ない」との事。

仕方なく事務所に帰って、ボランティアの足立さんに告げると、今年の4月に来ていて、受診日を申し込んだ。8月になって親展で健診票が来たので、もう受診券は必要ないだろうと判断した。まさか、その中に問診表が入っているとは思ってもみなかった。

私がすべてを検分してみると、なるほど、受診に必要なものとして、受診券と健診票と保険証とある。手続き的には、私の落度である。だが、事務能力の大変低い私は、受診券と健診票が区別出来ない。

それでも、私のような者の為に、当日復活できるシステムは考えられないのだろうか。今日は幸いにして、事務能力の高い足立ボランティアが書類の中から発見したので、再び訪ねて受診出来たが、受診券に同封された問診表は、当日でも3分で答えられるようなもので、本人確認は健診票でも、保険証でも出来る。私は事務所が御影健診センターに近いからいいが、遠くから来られるご高齢の方々は、さぞ大変だろう。

実は、御影健診センターの施設はまるで野戦病院で、長椅子で区切られた胸囲を図る場所などは、倒れかかったパネルをガムテープでつないで囲っている有様。担当者は「ここは臨時ですので」と言うが、それにしては、もう1年半にもなる。「御影に診療所を残してやっている」というような思いではなく、お世話になった御影に恩返しをという具合に考えて、少しは、ましな設備にして欲しいものだ。予算がないなら、私が訴える。わずかな金額である。

こう書くと、当事者は「わずらわしいから、御影から引き揚げようか」と考えられるかもしれない。そうした考え方は、現場の立派なシステムにそぐわない、上層部の考え方だと言える。臨時でも、長い歴史を持った御影の仲間を … ひいては、社会的共通資本としての医療という、自らの存在意義の基本を忘れないで欲しい。