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2015年 08月 22日 土曜日

様々な事象についての市民の注意力があってこそ、犯罪や事故、子供の虐待や老人の孤独死が防げる。日頃… 何かと気付いてくださる方もおありなのだが、今回は少々、その注意力が気になった。

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▲ 黄色い煙がもうもうと…
車窓から、黄色い色の雪のような大きな煙が西の空に広がっているのが目に入ったのは、昨8月21日の10時45分頃。朝9時30分からポートアイランド(第二期)で催された友人の会社の地鎮祭に出て、工事奉典なども済ませ、その友人の車で三宮に向かう途中のことだ。

天津の事故の事もあったから、気になって危機管理室に携帯電話で、長田の工業地区かと問い合わせた。だが、危機管理室は把握しておらず、消防に聞いてみますという返事。その後、連絡もなかったので、別に大した事でなかったのだろうと思っていた。

ところが、夕方5時頃、その危機管理室から電話がかかってきた。ポートアイランド第二期にある化学工場からの煙で、原因は分からず、とりあえず消防局と環境局が行って煙突の管理を指導した上で、しばらく営業を自粛するようお願いしたとの報告だった。通報者は、たったの二人。そのうちの一人が私だったので、少々申し訳ないことをしてしまった気分になった。もちろん当局も、議員の通報だったからではなく、市民の安全を守る為にできればと思っての指導だったのだろう。危機管理室も環境局も、すぐに対応して、市民を守ってくださっている事に、感謝している。だが、同時に、一日も早く、営業の再開ができるようにとも思いながら、危機管理室にお礼申し上げた。

それにしても、あれだけの大きな異様な、雲のような煙に誰も気付かない、あるいはは気付いても対応しないという市民は、安心しきっているのだか、それとも異様な事態になれているのか … そちらの方が、もっと気になったのだった。何かあった時、それが異様な事態だと気付ける市民の皆さんであって欲しいと、願っている。