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2015年 08月 14日 金曜日

中国という剛腕な国が隣接しながらも、歴史上一度も征服されなかった韓国の、知恵と力。それは… 人材によると語られたのは、李 成権 駐神戸大韓民国総領事。

同総領事が帰国されるにあたって、領事邸での最後の晩餐会にご招待をいただいていた事は、以前、当ブログに書いた。他に招かれたのは、在日韓国人として日本社会のために貢献してくださっている立派な方々。愛奈工業株式会社の金満氏、株式会社青葉の劉 建一氏、料理家の雄 金義雄氏、有限会社フットバンクスインターナショナルの白勝氏ら、総勢七名。私は、これも勉強だと、社会見学のつもりで、トヨタ自動車に勤めるボランティアの足立の次男、壮君にも来てもらった。

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▲ 真珠が喜ばれた
皆で釣りざおをプレゼントする予定だったが、総領事が「自分は帰国後、来年四月の総選挙で代議士に立候補するので、釣りはできない」と仰るので、神戸の地場産業、パールのセットを奥様と総領事にプレゼント。奥様がさっそく身につけられて「丁度欲しかったので、嬉しい」と仰って下さって、皆、ホットした。

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歓談の際、総領事は私に、神戸で執筆された御著「人災共和国を越えて」をくださった。もちろんハングル文字の本だが、私の為に、要点を翻訳したものをつけて下さっていて、そんな、総領事の親切に頭が下がった。

同書は、20年前の「阪神・淡路大震災」の後の日本政府の対応から韓国が学ばねばならない教訓を整理し、それらを、在日中に発生したセラオル号の沈没事故の対応と比較して、「韓国は、安全と防災に関する事後的対策を準備をするべきだ」と促したものだった。

「この人は、真に韓国の良い政治家になる」と確信した私が「絶対に応援に行く」と言うと、同席の皆さんも、ご同意。

歓談の中では、韓国軍海兵隊にご息子を入隊させるとも仰り、「今日ご出席の皆様も、三日間の経験入隊に参加されては」と勧められた。また、「自分は国に帰ったら、原子力発電所の廃止を主張する」とも語られた。原子力発電所は韓国の輸出上最大の商品であり、韓国でそれを主張するのは自殺に等しい事を、彼は知っている。

これも又、日本から学んだに違いない。私も、彼から多くを学んだ。再会の日を楽しみにしながら、その一つひとつを思い出し、噛みしめ、糧としていきたいと思う。
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