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2015年 07月 03日 金曜日

これこそ、だんじりが教育の一角である、その実証であったと思ったのは… 花時計賞。それは、6月27日神戸まつりに参加した御影の、弓場・東明・西之町・西御影のだんじり、4基の反省会でのことだ。

会の参加者は、なんと約100名。地元だんじり関係者を始め、自治会関係者はもとより、神戸市役所から区長を始め、区役所関係者がおのおの、思いを胸に参加して下さった。特に、実行委員長の加藤隆久生田神社名誉宮司、それに、市民参画推進局の岸田泰幸局長が来て下さったのは、嬉しかった。

加藤宮司は若い頃、東灘区の魚崎に住んでおられ、その頃から、一度だんじりに乗ってみたいと思っていて、その念願が叶ったとお礼を述べられた。何と、だんじりの隠れファンだったのだ。

御影地区の地域活動が素晴らしく、御影クラッセにおけるだんじり広場の建設や、阪神・阪急御影駅のバリアフリー化に、バレンタイン広場の建設。さらには一六筋の大幅な道路改造等、これらすべて、御影まちづくり協議会の活躍によるのである。

そこで、私は局長に、京都市では、京都全体で燃えている・輝いている事を伝え、地域活動に対して地域活動賞を出している事から、神戸でも、御影まちづくり協議会に何か出すよう進言していた。その返答を、岸田市民参画推進局長自ら、私に持って来て下さった。が、結果は、すでに御影まちづくり協議会にそれらしい賞を出しているという事だった。

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御影の人々は今回も、震災20年に合わせて元気になった神戸市を全国に発信しようと、自腹を切って出場してくださっただけに、残念で、それに対して、市の感謝の気持ちは無いのかと問うた。局長はニタリと笑って、「実は、花時計賞を考えています」という。それは、「今回の出場では、警察との約束を守り、実に立派であり、お陰で、市が警察と対等の立場でものが言えるようになったと、現場が喜んでいます」と、熱意を込めて仰った。

実は、実行委員長の高嶋良平氏は、濱田ともじ副実行委員長と相談して、仲間の方々に無理をお願いした。まず、禁酒・禁煙。それに、時間の厳守。なんと、当日約90人の人々すべてに、アルコール検査を実施。約束を守るため、誓約書まで取ったのだった。

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高嶋良平氏にとっては、大変な思いであったろう。また、それを説得された濱田ともじ副実行委員長のご苦労も、大変であったに違いない。

酒とケンカは祭りにつきものという、常識を破ったのだ。そこで、当日にサプライズ。局長自ら会場で、花時計賞を授与するのだ。このサプライズは大成功で、とても盛り上がった。高嶋良平氏も私も、最も苦労した濱田ともじ副実行委員長にこの賞を出したかったが、駄目だった。だが、代わりに、参加しただんじり四団体に、花時計賞を出す事になった。

この賞は、2年先に行われる神戸開港150周年神戸パレードに、きっと活かされる。市民、警察、市役所の思いのこもった、価値ある花時計賞であった。