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2015年 06月 19日 金曜日

主催者の新しいまちづくり協議会々長が、藤澤福男さんから、高嶋良平氏に変わった、101回御影尚歯会。ふと見ると… 会場の御影公会堂の後ろのほうでお一人、ポツンと座って見守る方が。95才の、藤澤福男さんだ。きっと、催しがうまく運んでいると、喜んでおられるのだろう。こうして、時代は流れて行く。

そんな、101回御影尚歯会は、去る6月17日午前10時からだった。私も、ご招待頂いた。永らく毎年のことで、かれこれ40回は続けて出席している。あれこれ、小さな変化を遂げながら進んできたと感じるが、変わらないのが、お弁当だけを取りに来て会場に入られない方がおられること。これも40年来で、しかも本人ではなく代理の方が取りに来られ、お弁当が足たらなくなった年もあった。

御影にお住まいの77才以上の方々が対象になっていて、今年も1,650個のお弁当が用意されたそうだ。公会堂の二階は、保護者の方々でほぼ埋まる。1階席は、77才以上の人々でほぼ埋まっていて、そこに関係者も交じる。

高齢者の皆様へのこの催しに出演されるのは、御影幼稚園・御影北小学校・御影小学校・御影中学校の生徒さんがた。それぞれの学校が、尚歯会の為に工夫して下さる。例えば、幼稚園はだんじり祭りを、実際のように力一杯演じた。
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将来は、さぞかし立派なだんじり後継者となるだろう。御影北小学校は、茶摘み歌を歌いながら会場に降り、来場者の方々と手を合わせながら、会場を盛り上げた。初めは恥ずかしそうに戸惑っていたご高齢の皆さんも、だんだんと引き込まれて、楽しんでおられた。
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御影中学校ブラスバンド部は、高齢者向きに美空ひばりを選曲。聴く人々は、その時代の事を思い出しているのだろう、遠い目で感慨深げ。
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トリを取られたのは、御影南婦人会の踊り。曲は「幸せ音頭」だった。いい企画、いい一日である。
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この御影公会堂、来年4月から16億円位をかけた、一年間の大改修に入る。新しい尚歯会が行われる時には、弁当取りだけの方がもっともっと少なくなるようにと願っている。

後にお聞きしたところでは、今年もお弁当が不足したらしい。ご高齢の方々も、出来るだけ会場に来て下さると良いのだけど…。御影地区の高齢者が、誰一人取り残されるような事がないように。お家で待って下さっているご家族の方々も含めて、ささやかな地域の思いや、その思いのこもったお弁当が、無事届けられますように…時が流れ、やがて公会堂がリニューアルされても、と祈りながら、会場を後にした。