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2015年 05月 26日 火曜日

海上自衛隊の隊員の方々が、祭りや行事に参加して、市民に溶け込んでくだされば… そう感じたのは、海上自衛隊阪神基地隊開隊63周年記念式典でのこと。

阪神基地隊の佐藤壽紀司令から案内状を頂戴して、仲間4人を誘って出かけたその式典は、今季からテロに備えて住所氏名まで書かされるなど、なかなか厳重。が、それで却って、行った人々は価値ある式典と喜んで下さった。

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式典に先立ち、阪神基地隊の新しい掃海艇「つのしま」を見学。平成12年3月に就役した新しい艇で、新型の情報処理装置や、2基の電気推進機を搭載している。磁気機雷から安全を確保する為に、木造艇。仲間とこの艇の価格を当てあって、私は3億円と言った。浜田さんは10億くらい、足立さんは20億ほどと、それぞれ推測したが、答えを聞いてみると、100億円以上。

そんなに大きな船でもなく、武器もほとんど搭載されていないが、諸々、精密機器があるからだと説明を受けた。同型艦は、日本に24艇あると言う。イージス艦になると7,000億円位。戦争は高くつく事が、良く分かる。

そんな事を思いながら司令が待って下さっている司令応接室に行くと、すでに大勢の方が来ておられた。式場の体育館には、代議士8人、参議院議員1人、県・市会議員が13人と、バッジが大勢来ていて、いかに防衛に関心が深いかが分かる。
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大勢の顔なじみにご挨拶したが、神戸市関係者 ─ 特に幹部クラスの出席者が、あまりにも少ない。いろいろな面で助けて頂いているし、それでなくても神戸市の海上自衛隊に対する対応がとかく噂になっているというのに…。こんな時こそ、出来るだけ多くの神戸市関係者が出席してくれると市会議員としては嬉しいのだが、残念。

ある有力者から「ここの司令は今、海将補の方が就任しているが、これからは一佐に格下げになるかも知れない」との話。この基地が格下げになるのではなく、予算の問題だそうだ。私達住民にとっては何ら関係の無い事ではあるが、どこか淋しい。いざ災害の時の対応が違うのではないかと気にかかったが、そちらの心配は無用だそうだ。

いずれにしても、地域と密接につながっているのが大切。いつか、海上自衛隊の隊員の方々が、だんじりなどの地域の祭りや行事に参加されて、市民に溶け込んでくだされば、お互いの立場がより十分に理解できるようになるのではないだろうか。沖縄の米兵や日本の自衛隊も、沖縄の祭りに参加するなどしていると聞き及ぶがなぁ、と思いながら帰路に就いたのだった。
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