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2015年 05月 22日 金曜日

党利党略に走ったり、パフォーマンスを行う軽い議員が、私から見れば、いる。それを続けると… 議会人の軽重に関わってくる。そんなことを危惧したのは、本会議場を使った、神戸議会始まって以来初の市民報告会が催されたからだ。

報告会は、久元市長が突然宣言した三宮都市改造について、議会側として「未来都市創造に関する特別委員会」を設置し、13回の委員会を開催して4人の参考人を招へいし意見聴取した後、委員会でまとめた、その政策提言を市民の皆様にご説明申し上げるもの。同提言書は3月、すでに久元市長に提出されている。

本会議場では、我々が座る議員席に一般市民の方々がご着席。又、普段市長始め当局側が座る、いわゆる雛壇に議員が座った。
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報告会が始まっての冒頭、議会を代表して安達議長が、「議会基本条例ができ、議会はチェック機能を果たすだけでなく、政策提案をして行く事になり、今回、その第1回として、このような事を行う運びになった」と、主旨説明。続いて「未来都市創造に関する特別委員会」の委員一人づつから、それぞれの意見発表が行われた。その後、吉田謙治委員長(公明党)が、提言内容を解説して締めくくったのだが、その後、市民の皆さんからの質問や意見も頂戴した。

第2部では、4人の参考人の方々が、それぞれの意見を発表された。今、ここでその内容を逐次紹介はしないが、私が嬉しかったのは、議会基本条例が出来、吉田謙治委員長がその目的に沿って、第1回ながら見事に具象化してくださった事。安達議長が、それをサポートされた事。そして、何と言っても市会事務局の立派な姿勢である。市民の方のご意見も、このような機会を得られた事について、ご評価いただけた。

4人の参考人の方々も、神戸の未来都市に希望を持っている。そのキーワードは、海と山であると強調され、その委員会を評価された。私も嬉しかった。

さて、私は、安達団長と吉田委員長に一議員として感謝を申し上げたが、それには理由がある。それは、当局に対する怒りの裏返しである。

久元市長が三宮都市改造を宣言した後、例によって検討委員会を設置したが、市会議員が一人も入っていなかった。私は元議長として、議会を無視するのを許さない。私は委員会で激しく攻めた。当局は常任委員会で聞くと答弁したが、半世紀に渡って、その手で我々は軽視され続けてきた。議会基本条例が出来た以上、その手には乗れない。長田区選出で我が会派の平井真千子議員が、市長に迫った。何故、議会人を入れないのか、と。

それでも当局は聞き入れなかった。結果、議会側は「未来都市創造に関する特別委員会」を立ち上げたのだが、結果良しである。

私が安達議長と吉田委員長に申し上げたのは、今回の市民報告会が見事であったという事と、これからは議員の質を向上しなければならないという事であった。委員会の目的をろくに理解も出来ないくせに、市民が集まると聞けば党利党略に走り、ここぞとばかりにパフォーマンスを繰り広げる ─ 私から見れば、そんな軽い議員がいるのである。続けたらそれこそ、イメージにとどまらず議会人の本質的な軽重に関わってくるから、看過できない。

本当に、今が大切なのだ。議会基本条例の主旨を、忘れないでほしい。
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