お手洗いに行くと、小学校の上級生が下級生に、お手洗いのスリッパの置き方を教えていた。日本に、こんな学校が… 他にあるなら教えて欲しい。彼は信念を持って教育している。きっとこの小学校は名門になるに違いない。

彼とは、理事長である田川 智氏。なんと、神戸市で58年ぶりの、私学の小学校開校を果たしたのが、田川氏である。教育関係者は皆、びっくりしたものだ。高羽六甲アイランド小学校の開校以来、4年。学校は、見事に進歩している。

そんな彼から、入学式へのお招きを頂戴した。選挙はもちろん大切だが、忙中閑あり。時間は、作るものでもある ─ そう自分に言い聞かせ、都合をつけて出向いた入学式は、忙中極まった合間にあって、我に返り、心のやすらぎを得た一時間だった。

ご挨拶もそこそこに同校を後にした私は、タスキを掛け、また忙しい世界に戻った。平常心を失わないための心の滋養を、たっぷりと補充して…