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2015年 01月 23日 金曜日

「神戸市の新たな魅力づくりに協力する」と、比屋根兵庫県洋菓子協会々長が仰った、それが理解できたのは… 宴の一時、私との会話でのチクリとした一言で、だった。

1月20日火曜日に神戸ポートピアホテルで行われた、一般財団法人 兵庫県洋菓子協会の新年名刺交換会。

毎年楽しみにしていて、今年も足立ボランティアとともに出席したのだが、それは

  1. 地場産業が頑張って下さっている、そのお姿が見られる

  2. 兵庫県洋菓子協会の会長の比屋根さんの人柄を始め、風月堂の下村会長等、人生の深みを感じさせて下さる、素晴らしい方々が来られている。お菓子は甘いが、決して甘い人生を歩んで来られたのではない。

  3. この会の食べ物が、おいしい。きっと、ポートピアホテルさんも気配りをされているのだろう。料金は高いが…

といった理由からだ。

初めに挨拶された比屋根会長は、
「業界も、バターを始め輸入品の価格高騰をしのぎながら、頑張る神戸の、新たな町の魅力づくりに協力もしたい。この協会も、昭和21年に結成され、70年の歴史を持っている。菓子の技術も、全国のトップと思っている」
と力強く述べ、人と人の絆を語られた。

続いて壇に上がった井戸知事は、
「神戸スイーツは日本一で、これからは国外の発展途上国に進出するべき」
だと語り、
「復興のシンボルは、スイーツだ」
と褒めた。久元市長も挨拶に立たれた。私は、「かつて議長時代、震災で業界が苦しい中、優秀な職人を抱えて大阪や東京に取られなかった」ことを述べ、その根性を褒めた。だからこそ、日本一であり続けることができると、今も信じている。

ところで、がっかりしたことがある。それは、議会があれだけ頑張った灘の酒乾杯条例ができているのに、乾杯がビールだったこと。この会場には、産業振興局長も来られている。久元市長も、何か気にしている様子が分かった。市長は、議会が決議して実行する役は私達ですと公言されている。頑張っているのは東灘区と灘区の区長で、灘の酒で乾杯のコースターまで作られて、広めようとしてくださっている。

私は、比屋根会長に笑顔で手を合わせながら「来年は、灘の酒で乾杯。お願いね」と頼んだ。会長は「言って下されば同じ地場産業ですから、やりますのに」と、笑顔でこたえてくださった。本当にいい男でおられる。そんな会長との会話では、
「神戸は、観光客で京都や大阪に圧倒的に離されている。それについて、自覚されているのですか」
と、忌憚のないご意見もくださった。なるほど、だから、神戸市の新たな魅力づくりに協力するとおっしゃったのかと、これで理解できた。

私も同感だった。神戸市の新たな魅力づくり ─ 年頭に、大きな宿題ができた。