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2014年 12月 30日 火曜日

ついに、来年1月6日から3月中旬にかけて、念願だった旧東灘図書館2階の改修工事が始まる運びとなった。思えば… 本当に、長い道程だった。

事は、昨年9月、岡本にあった東灘区の図書館が住吉川のほうへ移転したのに伴って、その役割を終える岡本の、旧東灘区図書館の使い道が問題となったのに端を発する。

岡本の人々からは、住吉川にできた新図書館の分館として残して欲しいと、要望された。確かに、利用率も高く高齢者の方々もよく使って下さっていた。神戸市からは、西隣りの保育園の拡張用地として利用したい旨が伝えられていた。また、他の方面からは、この際、地元の会館として、集会や行事に使うスペースにして欲しいという要望が出た。

所管局は、教育委員会。当時の永井教育長とは大変親しかったので、どうするか相談した。どの方面を活かしても、管理するのは教育委員会。よって、リスクは避けたいとの意向だった。そこで、当時の担当課長とよく相談することになったものの、なかなか進展しなかった。

地元でも、この件について対策会議がもたれた。私は、この件を政争の場にしたくなかった。それぞれの立場に議員が入り込んで、論戦したらどうなるか … 解決は、先に延びてしまう。そこで私は、自らは姿を消してそれを避けようと、裏で相談に乗る事にした。

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具体的に物事を進めるには、三者がうまく行く路線で、方針を考える必要があった。図書館の機能を残し、地元利用できるスペース。さらに、そこに保育所の機能を持たせる事。この三つの命題の実現に向けて、物事は進み始めた。

さらに、人事異動で、教育委員会の生涯学習課に馳川課長が就任され、進展が早くなった。それは、私が最も苦心していた図書館について、市民図書を提案してくださったからだった。本山会の皆様の意見のとりまとめは。小原先輩や中西さん。地元の意見の取りまとめは、婦人会長の山本さんが担われて、馳川課長のもと、何回かの調整が行われた。

本山会の方々も地域の方々も、本当に立派だった。主張する事はするが、引く事も考えて下さって、3階は保育園に、床面積256㎡の2階は、市民図書と地域の人々の交流活動などに供する多目的スペースと決定された。そして、ついに来年1月6日から3月中旬にかけて、工事が行われる。

後は、運営をどうするか、だ。運営委員会の準備会を立ち上げて、それぞれに、利用方法を定め、規則のようなものを作っていただく。約900万円の費用がかかるが、私は、税金の使い道としてこれは、価値ある900万円だと評価している。

いずれにせよ、年内にうまく行ったと、心から喜んでいる。ささやかな、しかし堅実な民主主義の結実例だから。