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2014年 11月 25日 火曜日

近畿で行われる予定のマスターズで、テコンドーが外されている。私は、入れるべきと主張を繰り返しているのだが、そのために… 「オリンピック種目であり、世界的には空手より人口が多いのだから、マスターズの種目に入れるように」とご要望くださったのが、李 成権 駐神戸大韓民国総領事。

週末、連休中日の11月23日に、兵庫県立武道会館で、欠かさず出席してきた第8回青龍会オープンテコンドー選手権大会が行われたのだが、今回から駐神戸大韓民国総領事杯も加わって、ますます盛大になった。大会の成功へのメッセージもあるが、総領事杯のために総領事もおられるだろうから、お会いしていろいろ聞いてみたかった事もあって、姫路まで、友人の上原君(兵庫県解体組合理事長)の運転で、ボランティアの足立さんと三人、応援に出向いた。

総領事は、井戸知事にも直接要望されたそうで、多分、事務局も考えてくれる事と思う。

丁度昼食どきになったので、上原さんに運転してもらい、総領事と5人、千山閣という立派な焼肉店へ。満席だったけれど、店主のおはからいで特別に2階を開けていただいて、久しぶりの再会を楽しんだ。

上原さんが、少年野球のボランティアもなさっている事。昔から差別にあいながら、今や組合理事長として活躍しながら、本当に明るく、地域貢献もなさっている事等、総領事としても、同郷の活躍を喜んでくださった。

私は、李総領事に「何故、韓国人は団結して愛国心が強いのでしょう。軍隊や徴兵制度が愛国心を育てているのでしょうか」とたずねてみた。すると、総領事は笑いながら
「日本の方に、よくそのように言われます。が、私は違うと思います。それは、韓国の地形による … つまり、半島なのです。長い歴史の中で、常に中国におびやかされ生き延びるために、ある意味で従属せざるを得なかった。その無念さが、団結させ、生きる術となった。そのDNAがあるのです」
と。そして、
「一方、日本は海が守ってきた。その辺の違いは大きい。だって、徴兵制を持っている国は世界ではわずかです。その上、女子にはないのですから、愛国心とは関係がないと思います」
と仰った。私も、納得。確かに、黒潮が外敵から日本を守った。それだけに、外への好奇心は強いが、おどしに弱い国民性がある。私はそう思っていたので、同感だった。

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▲ 李 総領事(左)と
総領事は続けて
「韓国から日本を攻めたことは、ありません。日本が韓国を攻めたことは、何十回もあります。日本が、本当のアジアのリーダーになるためには、このような歴史観をもって、上目目線でなく、本当に平和を愛する国民と思わせて欲しい。私は、日本人は平和を愛する穏やかな国民と思っていますが、周辺の国々は少し違うのではないでしょうか」
とも。

私も、何か分かる気がした。中国の覇権主義は昔から ─ そういった共有できる認識から発展するなら、韓国と日本はもっと理解しあえるだろうと、二人で楽しく論じ合ったのだった。

最後には、店主さんも出て来て、総領事を囲んでの記念撮影。敬愛する総領事との、焼肉でのささやかな昼食外交は、和やかで楽しいものだった。
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▲ 焼肉千山閣の前で、皆で記念撮影