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2014年 10月 28日 火曜日

コンサートに行くのは、何十年ぶり。しかも、演歌歌手となると初めてのような気がして、少しウキウキ。演歌歌手の上手な娘がいるので聞きに行こうと… 友人の田岡明さんにお誘いをうけたのだ。切符があるので、誰か友人を誘ってと仰って私と足立さんに加え、田岡さんのご友人、歌崎良一さんの計4人で、大阪の松下IMPホールに出かけた。

時間に遅れないよう、JRの東西線に乗って京橋で降り、ビルをつなぐ渡り廊下 ─ いわゆるモールを歩く事、約15分。分かりにくいが、夜の街を歩いているうちに、大阪の実力を知る思いがしてきた。やはり、神戸とは経済力が違って、人も多ければ活気もある。到着した岩本公水(クミ)20周年記念コンサートの会場も、すでにたくさんのファンで賑わっていた。

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岩本公水は、秋田県羽後町の農家の、三姉妹の次女。苦労を重ね、1997年、NHK新人歌謡コンテストでグランプリに輝き、NHK紅白歌合戦に出演するまでになるが、病にかかる。郷里に帰り、長期療養。福祉士に転職しようともしたが、歌への思いが断ち切れず、2年間の空白から2007年10月に復帰し、現在に至った ─ その思いを語りながら、その時々に感じた歌をうたう。これが、とても聴かせる。

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舞台の間に、ファンが花や饅頭、お酒やおひねりを差し入れする。その度に、岩本公水が丁寧に握手する。それは、私がよく子供の頃に行った、新開地の松竹座の風景そのもので、懐かしかった。

ファンと言っても、私とほぼ同世代、60代から70代の高齢者。彼女の歌と語りに、自分の人生を重ねているのが分かる。歌が上手でそれなりの美人だが、芝居がかった太鼓のバチさばきは、彼女には似合わないように、私には見えた。美空ひばりの歌を歌った時には、美空ひばりの上手さを改めて知る思いだった。

だが、彼女の持ち歌「道の駅」は、なかなかいい。私は、自民党北区選出の坊市議が、三田のアウトレットの客を引っ張ろうと、フラワーセンターに道の駅を誘致しようとしている、それが成功しつつあるのを思い出していたが…とかなんとか、まぁ、なんだかんだ言いながらも、十分に楽しんだコンサートだった。

帰路、食事に寄った。歌崎さんは私の友人と同級生であったり、お互いの知り合いが多く、とても明るい良い方で、すぐに意気投合して、楽しかった。田岡さんとの仲には、義理と人情に生きる男の世界を感じた。やはり、この世代は演歌で生きて来たようだ。久しぶりに、ゆったりとした時間が流れた一夜だった。
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▲ 田岡明さんと、コンサート会場で

[ 岩本公水公式サイト ]