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2014年 10月 21日 火曜日

いよいよ、議員提案による「神戸灘の酒による乾杯を推進する条例」の審議が始まった。10月21日、火曜日の常任委員会、産業港湾委員会には… 構成する12名の委員が揃っていた。

私の他は、自民党神戸から、山口副委員長と松本委員。民主こうべは、大寺委員長と人見委員。公明党が、大澤委員と高瀬委員。共産党は、花房委員と山本委員。新世代こうべは、上原委員。新社会党の、あわはら委員。そして、志民党から大石委員の、計12人である。

灘の酒乾杯推進条例は、去る10月20日に、全党4分派47人の議員提案によって提出された。代表して自由民主党団長の吉田もとき議員が提案したそれを審議するために、私たちの産業港湾委員会が付託を受けたのだ。

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私は、提出議員を代表して主旨をご説明申し上げた。それは

  1. 目的は、灘の酒を通じて日本の伝統文化を守り継承すること

  2. 酒文化及び、酒造業界が生み育てて来た文化、教育等が酒の衰退に繋がっている事から、今こそ酒で乾杯により、盛り返すこと ─ 例えば、業界が建立した御影公会堂や白鶴美術館。教育では、灘高や甲陽学院高。また、世界の嘉納治五郎を生んだ事や、今や美術工芸や健康食品、さらに医療の分野にまで影響を与える業界を、守り育てる必要がある

  3. この条例は、単に神戸における日本酒だけでなく、ワインやビールも神戸にある事を決して忘れないで、共に配慮すること


という、3つの視点に要約される。

早速、「この条例の範囲、つまり、単に灘だけなのか、灘五郷なら西宮郷も入るか」と、あわはら議員から質問。流石、要点をついておられる。私は、「この条例の幅が広い所で、90%は神戸であるが、灘の生一本と言われているうちに西宮郷も入っているので、西宮郷も入っている」と、答えた。

当局に対し「この条例が可決された時、当局は具体的にどう活用し、業界の為に当局がなすべき事は何か」と、質して下さったのは、松本議員。業界としても、市民としても聞きたいところだ。

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高瀬議員は、「酒蔵等を使って、もっと酒のPRをしてはどうか」と、ご指摘下さった。その通りで、地元の人々にも、蔵本で生の酒を味わっていただくと共に、永い酒の文化にも触れてもらいたいし、東灘区や灘区の暮らしの中に酒が入っている息吹を感じていただきたい。

「灘の酒を支える、山田錦というお米の生産は大丈夫ですか」と、よく日本酒を研究して下さった人見議員から、山田錦を栽培されている北区の農家の皆様を思っての、温かい質問も出された。

最後に、大石議員から「自分は酒造メーカーの息子であったので、賛成する。日本酒が見直され、いい日本酒が生産されるよう願う」と、嬉しい要望があった。

以上のような経緯で、願っていた通り、満場一致で、委員会はご承認下さった。残るは、27日の本会議。同じく満場一致であるよう、願っている。
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