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2014年 10月 07日 火曜日

このブログで、私の遺言を残しておく事にした。他でもない、ワールドマスターズにまつわる遺言である。と、いうのも… 関西ワールドマスターズ2021の村上事務局長と森健夫次長が、10月2日、わざわざ神戸議会に報告のために出向いてくださったのだ。

私が、このブログで「ワールドマスターズの大切な競技種目を早く決めすぎる。2021年まで十分すぎる時間があるのに、議会軽視に近い」とまで書き、委員会で何回か発言してきた件で、当初、村上事務局長が苦しい答弁を繰り返し、「各府県市にお伺いして、説明等、種目を相談に参ります」と答えざる得なかったのだが、今回の報告でその理由が分かった。

関西の事務局は、スイスのワールドマスターズ事務局から、「できるだけ早いうちに、およその競技種目を決定するように」と要請を受けていたのだ。それを忠実に守って、今年度中に決定しようとしておられたらしい。森次長は、「私が質問している時、手を挙げて発言したかった」とおっしゃる。確かに、腹を割って言って下されば良かったのに…。しかし、いかにも日本人らしく、ひたすらに約束を守ろうとされる。森次長は、民間人。明るくざっくばらんな、好印象の方である。

当初、競技種目でクレームも意見も出なかったので、ご本人も不思議に思っておられたらしい。私が、「マスターズの是非に関わる競技種目について、もっと研究議論をするべきだ。例えば、テコンドーや剣道を入れたらどうか」等と口火を切ったのが発端で、お二人はわざわざスイスのワールドマスターズ事務局に行き、再交渉なさったという。結果、嬉しいことに、「2016年10月までに決定すれば良い」という回答を得てくださったのである。

これでマスターズイベントに広がりが出て来る。ワールドマスターズが指定するコア競技の16種目に加わる、IMGが承認する14のオプション競技と、開催国内のスポーツの振興、及び普及の観点から選ぶオープン競技。さらに、スポーツレクリエーション団体等によるデモンストレーション競技も加わる。今回は、このお二人のご努力もあって、オープン競技やデモンストレーション競技の選考にかなりの風穴が開いたのだ。

私と森次長は、「とにかく、参加人数を集めよう。それが、資金集めに通じる」「大阪府も市も、やがて参加するだろう」と、二人で見通しをつけながら、意気投合。そこで、私の夢も提案申し上げた。

それは、ワールドマスターズ2021に地車(ダンジリ)を参加させて、世界の目を引き、ひいては関西の文化をもご理解いただきたいという案だ。大阪が参加してくれれば、岸和田の地車も入る一大オープニングセレモニーに、きっとなる。「姫路の喧嘩祭りも」と森次長が言えば、私が「淡路の布団地車だ」と、夢が拡がった。2021年に関西の市民文化がそうやって集まれば、多くの人々も集まってくるだろう。残念ながら、私は2021年には恐らく、すでに議員ではない。そこで、私の遺言として聞いて欲しいと、これをお願いした。

それにしても、森次長のノリが、とても良い。聞けば、彼は岸和田。なるほど、やっぱり地車をやっている仲間は、地車で人が変わる ── そんな世界があっても、良いではないか。理由の判明と再交渉結果、そして地車のノリと、嬉しい事の続いた良い一日だった。
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