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2014年 10月 01日 水曜日

本当に久しぶりに、人間教育の現場にいた ─ そう実感したのは… 高羽六甲アイランド小学校で、去る9月27日、土曜日の朝9時から催された、第3回運動会でのこと。私がお勧めしたのがきっかけで入学された、津田さんのご子息、恭成君の力一杯走っている姿もあった。

田川智学校長とは、実は長いお付き合いで、神戸甲南ライオンズの仲間でもある。彼との会話の90%は教育の事。お父上が高羽幼稚園を始められ、受け継いだ彼は、高羽美賀多台幼稚園・保育園・幼児教室・児童館、そしてこの小学校に至るまで、それを発展させられた、人生を幼児教育に捧げておられる、私の信頼する教育者だ。

彼は物静かだが、教育への情熱に溢れており、その思いを込めて、この高羽小学校を誕生させたのだった。当時、神戸市に私立小学校が誕生するのは、なんと58年ぶりのこと。初めは、皆がびっくりした。「絶対やってはいけない」と忠告する友もあったし、他人は口々に「きっとどこか大きな大学と提携しているのだろう」などと噂していたのだが、彼は淡々と事を進めて行った。

木を基調にした校舎で、教室も温かみのある木造。人間教育が中心の教育は、特に規律・礼儀を重要視されている。運動会でも、団体競技を大切にしている。校長の挨拶では、「自分の子供だけを見ないで、すべての子供達を見てやって欲しい」と、述べていた。挨拶に立った私は、彼の幼児教育に注ぐ情熱と信念を讃えた上で、「きっとこの小学校は名門になる」と話した。

冒頭で紹介した津田君のお母さんは、「ご子息がこの学校に入って良かった。本当に手作り教育です」「2〜3人、知り合いの方も、お孫さんが入学されて、喜んでいます」と語ってくださった。この時代にこんな私立小学校がある事を知って欲しい。

創立後わずか3年で、今の最高学年が4年生。総児童数58人の小さなちいさな小学校がいま、輝いているのである。