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2014年 09月 16日 火曜日

関西広域連合議会第八回産業環境常任委員会において、私は三日月滋賀県知事と再度、質疑を交わした。その委員会は… 皮肉なことに、この問題の震源である滋賀県庁において催された。

9月13日土曜日、13時30分からの委員会で、私は、大きく
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▲全身前のめりで質疑

  1. 高島市において第三者委員会が5回持たれているが、その経過の報告を求める。さらに、この第三者委員会は、この問題の指導監督責任者である滋賀県に置くべきで、高島市に責任を押しつけている。これは、許せない。結果は、いつ発表するのか。

  2. 今、大切なのは、ハード面の改善や原因の発見よりも、コンプライアンスの徹底であり、行政が行政を騙したこの重大な確信犯ともいえる事件が、なぜ起こったのか、誰が責任を取るのか、民間ならすぐ逮捕されている。4月17〜18日に発覚して6月11日に発表されるまで、何をしていたのか。高島市に責任をおしつけようとするのではなく、県こそ責任を取るべきである。

  3. 県に、これだけ重大な犯罪を犯した高島市の施設を、未だに稼働させている。滋賀県に改善命令も使用停止命令も出していない。風評被害に脅えた周辺都市を思って、相手の身になって考えたら、もっと滋賀県の事の重大さを感じなければならない。

の三点について質し、追求した。
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これらに対して三日月知事は、心からのお詫びを重ねて申し上げると前置きした上で、1については
「経過報告をした上で、9月中に結論を出し、発表します」
と明確に答弁した。2については、
「安井市議の主張の通りで、重大な事と考えている。しかし、事件は私の就任以前の事で、前知事が知ったのも6月11日の発表直前だったという事もあり、組織がどうなっているか問題を探って行きたい。その上で、責任のあり方などについて、これから対処して行く。いずれにせよ、第三者委員会の結果を待って、実行して行く」
と答えた。3については
「高島市が自主的に一時休止した事でもあるし、改善に向かったので命令はなされなかった。確かに安井市議仰せの『相手の立場に立って考える』事は本当に大切で、私もそのように考えて対処する」
と答弁した。

私は、全員の前でこの質問をした背景を
「風評被害の怖さを、神戸は幾度か経験した」
からだと語り示し、
「だからこそ、瀬戸内海の漁業を守るために、けじめをつける義務があるのだ」
と結んだ。対応した三日月知事は明快で、私の主張を素直に聞き、認めた。

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会議が終わって挨拶に来た知事に、私は「さすが、民間人知事で良かった」と微笑んで「また神戸に来てください」と申し上げた。知事は二つ返事で「行きます」。私は、彼ならきっと第三者委員会の結論を持って、訪ねてくるだろう ─ 心の中で、そう信じたのだった。