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2014年 09月 27日 土曜日

宮崎市の副市長も、小豆島の土庄町長もおいで下さった、9月3日、水曜日の神戸三宮フェリーターミナルの竣工披露式典。ポートターミナルの西側突堤に… フェリーの専用ターミナルができたのだ。

建築面積1,782m²、延床面積2,522m²で、展望テラスを屋上に冠し、白を基調にポートタワーをイメージした赤い模様の、鉄骨造3階建。総工費約10億円の、立派な建物である。

「レトロ調ながらも未来性を表現し、かつ港全体と調和するようにと考えて、コンペで決めた」と、説明された。なるほど、建物に通る歩道は、亜鉛メッキでコーティングされた丸い筒状で、人々はその中を歩くというように、楽しそうに出来ている。

だが、式典を終えて中を拝見し、たしかに、筒状の窓が所々にあり、ドアのような長方形の開口も配されてはいるけれど、この筒状の歩道は、夏は暑くて大変ではないかと、素人の私にはちょっと心配だった。もちろん、専門家の皆様のことだから、そこはちゃんと計算はされているのだろうが…。

さらに言うなら、せっかくの一等地なのに港の風景が見にくいようだし、殺風景な中を歩かされるのもどうだろうか。いっそ、漫画か、それこそ神戸の物語でも描いて、神戸を紹介するといったように、何か一工夫して欲しいと思った。それに、屋根は必要だが、開放できるようにしてはどうか。展望室も、展望室らしくなく、あまり展望がきかないように感じられた。

このフェリー乗り場、現在は、加藤汽船のジャンボフェリーが小豆島〜高松を結んで一日四回で就航しているが、結構稼働率も良く、日帰り旅行に人気があるそうだ。

さらに、10月1日からは宮崎カーフェリーが就航する。定員690人で、一日一便。朝7時半着・夜7時半発。就航後は、503kmの距離を13時間でむすぶ。発着の間で遊んだり仕事をしたり、あるいは手頃な一泊旅行コースとして楽しんだりと、とても便利な便である。

いずれにせよ、挨拶に立った岡口副市長が期待を込めて、「神戸の新しい玄関口として、また、観光と物流の拠点として活躍する事になる」と、心を込めて語られたように、ここから四国の高松や九州の宮崎、さらに、小豆島へも、車と人々を運び集めてくれる、神戸港の目玉となる施設のこと。杮落としも済んだ今、まさに皆の期待が膨らんでいるのである。