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2009年 07月 13日 月曜日

朝9時というのに、既に暑い。ギラギラとした陽が照りつける神戸夢小学校では、目を美しく輝かせた生徒800人が、我々に昨日のナム代議士と通訳のソティーが加わった視察陣一行を出迎えてくれた。どの生徒も…

▲神戸夢小学校の子供達
国旗を振ってくれている。手を伸ばすと、美しい目を輝かせて、力いっぱいの握手。ランニングを着ている子は、いい方。はだしの子供もたくさんいる。でも、美しく感動的である。日本の子供達とどこが違うだろう ─ 例えて言えば、こちらの子供は、純粋に「子供」、日本の子供は「学生」なのかもしれないと思う。



▲ノート・鉛筆を配る
日本から持参の2,000ドルは校長先生に手渡された。子供達には、ノートと鉛筆と消しゴム。配られるとどの子も礼儀正しく両手を合わせ、ひざを曲げて、喜んで受け取ってくれる。
「もらっていない人は、いますか?」
誰一人、二重に受け取ったりしない。実に正直で、悪知恵を持たない。これが、クメール民族の特色か、はたまたポルポトによる圧政のなごりかは分からない。
同行したナム代議士は、「私達も頑張って日本のような豊な国になろう。その為に勉強して下さい」と期待を胸に励ましていた。日本からの一行も一人ひとり、挨拶した。ある人が「日本に来たい人は?」と問うと、80%ほどの子が、手を上げた。


▲一人ひとりが挨拶
我々は、豊かになったとはいうものの、何か大きな忘れ物をしたのではないか。この子たちを見て、本当にそう思った。家族愛、仲間愛、地域愛、国家の愛……。我々も、もっと頑張って、この子たちが本当に憧れてくれるような国にしなくてはならない。


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