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2014年 08月 23日 土曜日

当局も大変だろうが、私も関西広域連合で頑張って行く覚悟をした ── そんな1日だったのは… 外郭団体に関する特別委員会が行われた、去る8月19日。議題に挙げられたのはすべて、産業振興局関連の6つの外郭団体。すなわち…

  1. 株式会社神戸商工貿易センター

  2. 公益団法人神戸市産業振興団

  3. 株式会社有馬温泉企業

  4. くつのまちながた神戸株式会社

  5. 一般財団法人神戸国際観光コンベンション協会

  6. 一般財団法人神戸みのりの公社


である。

いずれも問題があり、何とか頑張っているか、黒字になっているかを押えてなくてはならない。そこで、時々質疑。

有馬温泉企業

かつて、昭和16年に温泉の湧出料が急激に減少したので、その当時、有馬町と神戸有馬鉄道株式会社との共同出資で温泉を掘削する事になった。かくて、昭和16年6月に設立したのが、有馬温泉掘削有限会社。現在の源泉の供給母体であり、私がまだ生まれていない頃だ。その後、有馬町が神戸市と合併したので、現在は、神戸市と神戸電鉄が共同で温泉を各ホテル、旅館に供給している。

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問題は、今後の温泉の供給が続くかどうかだが、「今は順調に湧出しているが、どの位続くのかは不明」という。確かに、それは難しい問題だろう。しかし、油断は大敵。「常にぬかりなきよう、注意して欲しい」と要望した。

くつのまちながた株式会社

設立以来15年。5人の社員で、靴のPRや、新しい神戸ブランドを立ち上げるために懸命にやってくれているが、大きな成果が無い。わずかとはいえ、今年も2700万円の赤字を出している。

矢田前市長は、外郭団体を削減してきた ─ なんと、64団体を33団体にまで削減した。本当に、立派な市長であった。その矢田市長が何故、このくつのまちながた株式会社を残したのか、私には、理由が分からない。

思いつくのは、赤字がわずかだったからくらいだ。私は
「そろそろ、役目は終えたのではないか。先の見通しがあるのか」
また、
「何か目新しい提案があるなり、実績が出そうだというのでない限り、2〜3年で見直してはどうか」
と質問した。これに対し当局は、
「大丸と組んで、新しいブランドを出すなど、メイドイン神戸のシューズが見直される時期が来ている。今はチャンスと考えているが、2〜3年は経過を見て行きたい」
との答弁であった。これで、2〜3年という目途の言質は得たと思う。
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神戸国際観光コンベンション協会

実は、神戸で催されるコンベンションは減っている。議員の中から出ている『来年、日本で行われるサミットであるG8を狙っては』との発言は、優れた案だ。市長も知事も、「ポートアイランドを中心にやっては」と、発言しているが、その背景は医療産業都市のPRである。

私は
「コンベンションの会館が少なすぎる。又、今の会館の配置が3カ所に分かれている。収容人数も、今は最大2万人位の収容であるか、他都市はもっと大きな展示場など、コンベンションの器を続々着工している。神戸にも器が必要ではないか」
と聞いてみた。これに対して局長は
「現状でやって行く。基本計画でも、神戸らしさを発揮してやって行く」
と答弁した。私は、その程度の考えでは納得できない。神戸のコンベンションは減少する一方である。きっと、東京・京都・大阪・福岡が打ち勝っていく。つまり、大は小を兼ねるで、大きな施設や有名な場所へ、中小規模の催事も集まって行くだろう。

神戸らしさは、医療産業しかない。それにも関わらず、「世界の医学界のコンベンションは神戸でやるぞ〜」といった気概がない。私は
「関西広域連合で初めてやる医療機器の展示会場について、大阪の一人勝ちになっている事を批判して、来場者の一部でも、神戸の医療産業都市を見に来るとか、勉強会を持ってもらうなどしようと、大阪側に激しくクレームをつけている。そうした事をちゃんと分かって、助けて欲しいものだと思う。決まり文句を答弁して委員会を乗り切っても、市民が損をする結果になってしまう」
と、反論して、委員会を終えた。
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ところが、委員会終了後、山本担当局長がわざわざ控室においでて
「先の答弁で、3会場については将来、1つにまとめて大きなものにする予定で、これは基本計画にもなっています。その事を説明するべきでした」
とご報告下さった。私も
「それなら、大阪や京都にかなわぬまでも、対抗できる武器になる。それでも、コンベンションのどのラインを狙って誘致するか … わずかな器だが、神戸総出で戦わねばなりませんな…」
と励ましつつ、頑張って行く覚悟をしたのだった。