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2014年 08月 12日 火曜日

今日は、マスターズを成功させる責任を皆んなが背負った日となった ─ そう、十字架を背負ったような感慨を抱いたのは… 去る8月8日、金曜日に開かれた、関西広域連合議会だ。私は理事を仰せつかっているので、その理事会で先ず、

先の本会議で触れた、滋賀県の高島市が東灘区のフェニックスにダイオキシンを7年間投棄していた件で、私は、滋賀県の嘉田知事に、高島市の刑事告訴を要求した。

嘉田滋賀県知事は、「検討する」と述べた上で、さらに「外部委員会を設置して、今回の件を検証する」と答弁された。私は「その結果を1週間後に記者発表されたものの、公的な場所では発表せず、質問者の私にも届いていないのは、不誠実な行為である」と指摘し、議長と副議長に、この件について一任した。

その結果、約2時間後に事務局から、兵庫県議事堂で次に本会議が開かれる8月28日に、「新しい滋賀県知事により発表される事にしたい」という相談があった。私は、外部委員会の報告と共にしてもらう事として、議長の取り計らいに感謝した。

続いて議事は、2021年に行われる予定のマスターズゲームについての質疑へと進んだ。

この件では、議会への報告がほとんどない中での、なしくずしの進行が行われていると感じていた。特に、大切な競技種目の選定において、前回の委員会で、立派にカラー印刷されて競技種目が表記された、完成品に近いチラシに、申し訳程度に「(案)」と小さく表示されていた件では、その感を強くした。

そこで私は、「どこで、どのような形でこの案ができたのか、我々は聞いていない」と指摘した。その結果、各府県市町村にいたるまで意見を聴取するとなっていた。ところが、今回の委員会でも、その結果も経過も報告も無く、「9月上旬までに集約し、修正し、10月中旬にこの総務常任委員会に諮る」と、紙に記されていた ─ これは、酷い。

さらには、競技の開催地と費用についても、なんらのルール作りもなく、考え方も示さず、各地が手を挙げて欲しいという。私は、「手を挙げようにも、なんの条件も知らされずには挙げられない」と指摘した。各議員からも、同じ趣旨での発言が続いた。

これに対し、理事者は、「議員のご意見はもっともでありまして、今後よく検討して、後日検討して参ります」という。最近、このフレーズを何回聞かされた事か…

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そもそも理事者は、議会を何と考えているのか。遠くから一日かけてで来ている議員が真剣にやっているのに…。私は、「委員会に、もっと真摯に、丁寧に応じるべきだ」と、指摘した。これについて、中塚則男事務局長は実に明確に、「今後、各議員の所を廻り、意見を聞かせて頂きます。ただ、IMGAとの交渉も難しいが、今後議員の意見を背景に、頑張って意見をぶつけていきますので、よろしくお願いします」と、決意を述べた。実に明確な答弁であり、正直であった。私は評価した。

その時、滋賀県の吉田清一議員が、私を補佐した上で、「皆さんがマスターズゲームをオリンピックの縮小版と考えているのは、違っていて、彼等はスポーツビジネスをしている。滋賀県が招致する為に、吉田議員がデンマークに行って、IMGAのメンバーに会ったが、事務所も無く、路上で会ったぐらいで、オリンピックメダリストのOBがビジネスとして始めたものである」と、指摘。そんな連中に乗せられているのかと、私も驚いた。

中塚事務局長がそれについて、「確かに、私たちもそのような事も聞いていて、ある人によると、スポーツマフィアとも言われている。そこで、私たちも慎重に調査した。彼等も多くの自腹をきっているし、事務所も持って、きちんとされている。大丈夫と思っている」と、答弁したのでで、私は、「どうであっても、ここまで来た以上、成功させねばならない。もう既に、税金をつぎ込み、各府県も決議している。理事者を追求する気持ちは全く無く、理事者と議会が一体となって、前進せねばならない。その為には、理事者は正直であって欲しい」と、発言。全員がこれを納得した。

かくて、皆がマスターズを成功させる責任を背負ったと自覚した会議は、終わった。メンバーを見ると、ほとんどが自民党の議長経験者で、ベテランが多い。皆、平衡感覚もあり、静かだけれども、良く分かっておられる。そうした議員は、正直に答えれば応援する側に立つものなのである。理事者が議会と一体であればこそ、だ。
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